犬が好き
UP DATE
さまざまな家庭に譲渡された犬たち 飼い主さんと海外へ行き幸せになった犬も
今回は、都心に保護犬のシェルターを設立し、問題行動のある犬、疾患がある犬も大切にケアし、譲渡につなげるティアハイムコクアの取り組みについて紹介します。
卒業犬のなかには、海外へ旅立って幸せになった犬も
東京都のAさん宅の海斗くんは、関東の動物愛護センターからコクアが保護。センターでは、職員さんがリードをつけるのにも苦労するほどの噛み犬で、コクア代表の山田直美さんがセンターで時間をかけて海斗くんにやさしく言葉をかけて、気持ちを落ち着かせてコクアに連れて帰ったそう。シェルターでは毎日海斗くんに愛情をかけて「もう噛まなくても大丈夫」ということを教えていきました。
そんな折、Aさんはコクアのガラス越しにポツンと一頭で座る海斗くんに目を留めました。
「コクアは通勤途中に毎日通る道にあり、ある日海斗がスタッフさんと散歩に行くときに出くわし、つい私は海斗に手を出してしまい噛まれてしまって(笑)。でもそれは海斗をびっくりさせてしまった私のせいなんです」
その後、Aさんは海斗くんがずっと気になり何度かコクアに通い、譲渡してもらうことに。
「海斗と暮らし始めて最初はちょっと怖い気持ちもありましたが、毎日ゴハンをあげて散歩に行くうちに海斗はすっかり心を許してくれるようになり、今では噛むことはまったくなくなりました」とAさん。
ルに住んでいます。
「ラーメンちゃんは、元の飼い主さんが死去したことでコクアが引き取ることに。それまでの飼育環境も悲惨なもので、やせて被毛もひどい状態でしたが、時間をかけてケアした結果、元気を取り戻し美しい姿に戻ったんです」と山田さんは説明します。
Jさん夫妻はコクアでラーメンちゃんを見て家族に迎えたいと思いましたが、山田さんはそれが一時的な感情でないことを確認するため、何度かコクアに来てもらって意思確認をしたそうです。その後、山田さんは日本での所有者登録や、日本での駐在が終わりシンガポールに連れていくときは、出国手続きなどをサポート。Jさんは「ラーメンとはヨーロッパ旅行にもいっしょに行って、楽しい時間を過ごしています。本当にかけがえのない家族」と語ってくれました。
写真/田尻光久
写真提供/ティアハイム コクア
取材・文/袴 もな
※保護犬の情報は2023年2月7日現在のものです。
UP DATE