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犬がいる生活の災難(その1)「穴澤賢の犬のはなし」

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犬がいる生活の災難(その1)

しばらく連載を休んですみません。
ブログなどでは報告していましたが、3月にけがをして1カ月ほど入院しておりました。
きっかけはちょっとしたことだったんですが、相当ひどいことになってしまいまして。その関係で連絡ができず、理由も告げないまま更新ができなくて申し訳ありませんでした。
そこで今回から、お詫びも含めて詳細をここに書いてみようかと思います。ただ、事故前後の記憶は一切ないため、後から人に聞いた話を元に構成してみます。

2018年3月16日。
その日、私はある出版社の人とフリーランスの編集者と食事へ行く約束をしていた。
夕方犬たちの散歩を終えてから、家から歩いて行ける海沿いのレストランで18時ころに集まる予定だった。
少し前に3人である本の制作を終えていたので「打ち上げ」という名目だったのだ。以前からの知り合いということもあり、仕事の話はほぼせず終始和やかな雰囲気だったと思う。

食事を終えた後はうちに寄るという話になっていたので、3名で自宅まで歩いて帰った。
大吉と福助が歓迎してくれ、また飲みなおすことになる。
お店では白ワインを飲んでいたが、飲みすぎてはいなかったと思う。自宅で犬をまじえて、ただ楽しい時間が過ぎていった。そのうち、都内で働く嫁も帰宅したので紹介し、和気あいあいと過ごしていたはずだ。

そのまま泊まってもらう予定だったので、夜も更けた0時ころだっただろうか。
犬たちにオシッコさせてやるべく、家のトイレスペースへ連れて行った。大吉はいつもどおりそこで用を足したが、福助はしなかった。そういうことはよくある。放置すれば朝の散歩までがまんするはずだが、それも忍びないので家の前に連れ出して、オシッコをさせてやろうと思う(これはいつものこと)。
みんなにそう告げて、福助を先に行かせ、私も2階のリビングから階段を降りようとした。けがの影響か、ここまでの記憶も、ここからの記憶も、まったくない。

リビングから私が出て階段の扉を閉めてほどなく、ドドドドッ、ガシャン、ガシャン!という大きな音がした。ガラスの割れる音もしたという。
驚いた嫁が扉を開けて確認すると、玄関に仰向けに倒れる私が目に入ったそう。その時点では「あぁ〜あ、何やってんのよ、ばかだなぁ」とあきれたが、すぐに異変に気がついた。

まず私の体勢があお向けで頭が玄関に向いていて、腰から足は玄関のたたきにあげている。
階段に置いてあった、配達されたばかりの一升瓶がも割れている。
そして、私は倒れたままピクリともしない。白目を向いていて、呼びかけてもまったく反応がない。先に降りたはずの福助はわけがわからず動揺している。

ここで補足させてほしいが、私はこれまで階段から落ちたことは一度もない。
多少お酒を飲んでいても、足を踏み外したこともない(犬のために滑り止めも貼っている)。しかも階段には手すりがついている。なぜ手すりをつかめず下まで落ちたのか、体勢が入れ替わって頭を玄関に打ち付けるような落ち方をしたのか、まったくわからない。
しかし、このときの状況から推測するに、階段の途中から意識はなく、転がるように落ちて玄関のタイルに頭を打ち付けたようだ。

瞬間的に嫁は「救急車を呼ばないと!」と思ったらしい。
家にいた友人たちもただ慌てている。嫁が動転しながら電話をしていると、私の後頭部から黒っぽい血が流れはじめてきた。しかも白目を向いている私は、そのままいびきをかきはじめたという。(つづく)

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