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人と犬のふれあいの機会を提供する「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」vol.1

<span style="font-size:smaller;">撮影/尾﨑たまき</span>
撮影/尾﨑たまき
人と動物が快適に過ごせる社会づくりを目指し、地域に密着した「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」の取り組みを紹介します。

※保護犬の情報は2018年4月10日現在の情報です

誰もが気軽に立ち寄れて動物たちとふれあえる、オープンなセンターを目指す

さいたま市の鴨川沿いの土手を歩いていくと、明るい色合いの建物がひと際目を引きます。
「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」(以後センター)です。犬の形をあしらったかわいらしい門構えからもうかがえるように、誰もが気軽に入れるセンターとなっています。ここは迷い犬や猫を保護するだけの施設でなく、名前のとおり犬、猫、うさぎ、モルモットとのふれあい事業にも力を入れています。

センターの外観は、子どもたちが気軽に立ち寄れる雰囲気。ふれあい犬舎は外からも見ることができる


2階にある展示ホール(図書コーナー)は、いつでも誰でも利用できるスペース
「住宅環境などから、動物に接する機会がないまま大人になる人も増えています。大人になって犬を極端に怖がったり、また一方的なふれあい方や偏った考え方にならないよう、子どものころから充分に接していることが大切だと感じています」と、職員で獣医師の名塚岳宏さんは話します。

センター隣接の広々とした「ふれあい広場」では、職員が見守るなか、誰でもセンターの犬の散歩を体験することができます。万が一リードを離してしまっても、脱走しないようフェンスで囲まれていたり、二重扉になっていたりと、ドッグランのようなつくりです。

柵で囲われた中と外を自由に行き来できるようになっている「ふれあい犬舎」。取材時には6頭の犬がいた


名塚さんもふれあい犬の散歩に行く。人気者のあおいちゃんは、前足を骨折した迷い犬でここへ運ばれた。今では完治し、元気いっぱい

命の尊さを感じてほしいと、学生の職業体験を受け入れる

センターでは中・高校生や専門学校生の職業体験の受け入れも精力的に行っています。その
理由について、長年センターに籍を置く職員で獣医師の岩永貴浩さんが話してくれました。

「思考が柔軟な若いときに、命あるものと多くふれあうことで、豊かな価値観や想像力を養うことができるといわれています。だからセンターでの職業体験は、教育の一環でもあるんですよ」

この日も、さいたま市内の中学校から数名の学生が、職業体験のためにセンターを訪れていました。犬舎の掃除のあとは、ふれあい広場で犬の散歩。それが終わると、おのおのがお気に入りの犬たちと密なコミュニケーションタイム。お世話を通じてなついてくれるようになった犬たちを、学生たちはますます愛おしく感じたようです。

学生の職業体験は3日間。2日目になると初日に比べて緊張も解け、散歩も慣れた様子


複数ある行き先のなかからセンターを希望してきた生徒たち。職員に教えられた犬舎の掃除を丁寧に行う


自宅でも犬を飼っているというこの中学生は、掃除と散歩が終わると1頭ずつたっぷり愛情を注ぐ姿が印象的
また、センターでは『いぬのきもち』でもおなじみのドッグトレーナー・戸田美由紀先生による「犬のしつけ方教室」を年6回開催。飼い主さんが犬同伴で参加でき、犬の困った行動にどう対処していいかわからない、犬を飼ったばかりで育て方がわからないなど、初心者の疑問にわかりやすく教えてもらえるのが特長。先生が実演を交えながらアドバイスしてくれるこの教室は人気が高く、いつも抽選になってしまうそうです。このほかにも、しつけに関する相談は、センターでも随時受けつけています。

さいたま市民が参加できる戸田先生の「犬のしつけ方教室」は10組限定。参加費は保険料の170円のみ




クイズ形式で犬のことが楽しく学べるよう、職員が手作りしたパネルが貼られている。めくると正解がわかる

2回目の記事はコチラから>>

いぬのきもちWEB MAGAZINE|休日や夜間の対応しオープンな施設へ「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」vol.2

出典/『いぬのきもち』2018年6月号
取材・撮影・文/尾﨑たまき
CATEGORY   犬が好き

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