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キッチンリフォームのその後【穴澤賢の犬のはなし】

先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。

2月に『八ヶ岳の今年の雪とキッチンリフォーム』という記事を書いたが、その後キッチンがどうなったのか。今回は大福とあまり関係ないが、途中で終わってもなんなので書いておこうかと思う。自分でキッチンリフォームする際の参考にしてね。そんな人あまりいないと思うけど。

大福と山で幸せに暮らすためのキッチンづくり

リフォーム前の築50年の低くて狭くて使いづらい昭和キッチンがこれだった。2拠点生活のときはがまんできていたが、定住となると話は別で嫌で嫌で仕方なかった。だからここをリフォームするのは1番の願いだった。
前回書いたように最初はシステムキッチンを入れようと思っていたが、大工さんの助言により、シンクとガスレンジと換気扇以外は手作りすることに。
まず、私が理想とするキッチンのイメージ図面を描き、それをもとに大工さんが枠を組んでいく。
いくつかのブロックで組んだものを自宅に運び込んで連結して設置する。ちなみに、以前はなかった窓も付けてもらう。これで少しは明るくなるし、その下には棚板も付けてもらった。こういうところに棚があると何かと便利なんだよね。
大工さんは塗装までしてくれないので、そこは私の担当となる。水回りということで、オイルステインの一種を塗っていく。
さらに、天板となる大きな板は、こことここにシンクとガスレンジが来るという穴を開けてもらい、磨きは私が担当する。よく触れる場所なので、しっかり面取りして、荒いサンドペーパーから次第に細かいもので仕上げていく。
研磨が終われば、天板にも同じオイルステインを塗っていく。乾くのを待って2、3回塗り重ねる。
それで終わりではない。天板はより水がかかるところなので、オイルステインの上から、ウレタンニスでコーティングする。これも何度も重ね塗りして、削り、重ね塗りして削る、を10回以上繰り返す(コーティングの層が厚いほうが安心だから)。
最終的には、コンパウンドで鏡面仕上げにしてみた。鏡面仕上げにする必要などなかったのだが、やっているうちに「綺麗に仕上げたい欲」が止まらなくなったのだ。

キッチンリフォームはまだ終わらない

次は設備会社の担当で、シンクとガスレンジ、換気扇を取り付けて水道管も通してもらう。
今度は電気工事の会社と照明器具の種類を選び、取り付けて欲しい場所を伝えて施工してもらう。
こうしてひとまず使えるまでにはなった。あとは棚に扉を付けてもらい、上の方に壁紙を貼ったり(壁紙は私が担当)する。
扉が付いて、壁紙も貼った。細かいことだが、右の棚の後ろの壁もいったん棚をどかして壁紙をちゃんと貼ってある。壁紙は本当に私が貼った証拠動画をインスタにアップしてあるので疑う人は見てね。
扉にもオイルステインを塗り、最後にタイル会社にタイルを貼ってもらってリフォーム完了となった。
カウンターをもとの位置に戻し、よく使う調理器具なども設置してみた。自分が使いやすいように作ったから文句なし。
実は、これで終了ではない。キッチン回りは終わったが、パントリーを増設してもらうことにしたのだ。そもそもこのキッチンの収納力があまりないのと、腰越時代の食器や調理器具が山ほどあり、倉庫で眠っているから、それを収納出来る場所が必要だった。今、脚立があるあたりに扉ができる予定だ。
外にはこのような小屋を増設していて、扉を開けると階段でここへ降りていけるようになる。中は3畳くらいしかないが、コの字に棚を設置して収納力を確保する予定。
そんなわけで、リフォームはまだ続いている。いつ終わるのか。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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