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台風の爪痕「穴澤賢の犬のはなし」

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台風の爪痕

近畿地方でかなりの被害を出した台風21号だが、長野県・八ヶ岳でも影響はあったらしい。そんなことはまったく知らず過ごしていると、台風が過ぎた2日後に「丸山の森管理事務所」から電話があった。なんだろうと思ったら「お宅の敷地の木が倒れて家の屋根にぶつかっています」と言うではないの。えぇー!!

聞けば、台風の日はものすごい強風で「丸山の森」管理地区でも40本以上の木が倒れ、破壊された家もあるとのこと。うちの山小屋は倒木が寄りかかっている状態で、見た目は倒壊はしていないが、中はどうなっているかわからないという。倒木の処理は業者に依頼するしかないが、まずは現状がどうなっているのか把握しなくてはならない。そんなわけで、時間をみつけて八ヶ岳へ向かう。

山の家に着いてまず驚いたのが、苦労して作ったドッグランに折れた枝が散乱していることだった。おそらく飛ばされてきたのだろう、結構な太さのあるものも多いので、いかにすさまじい風だったかと感じさせる。そして上を見上げると……あちゃあ。山の家のすぐ脇にあった木が途中で折れて屋根に激突している。なんてこった。

幸い、家の中はセーフだったが、早く折れた木を撤去してもらわなくてはならない。事前に見積もりはもらっていたので、早速プロにお願いすることに。しかし、この状態からどうやって運び出すのだろう。業者さんを待っている間に、ドッグランに落ちた枝を掃除する。

中には3メートルを超える枝まで落ちていたが、それらをひとつひとつ運び出して行く。そして大きな枝が終わったら、細かい枝を熊手で集めて掃除する。簡単そうだが、実際にやると時間もかかるし、かなり疲れる。が、大吉と福助のためだ。

そうこうしいているうちに、業者さんが到着。さっそく屋根に登り、手際よく準備してくれる。どうするのかと思ったが、屋根にかかっている枝を電動ノコギリで細かく切断しながら落としていくという。危険だから家に入っておいてくださいと言われ、しばらく見守るが、小一時間ほどで作業は終了。すごい。

撤去の作業中、何箇所か枝が突き刺さって屋根に穴が開いていることが判明。後日、そこを塞いでもらう必要がある。倒木の撤去費用に加え、屋根の修理。なんてこった。しかし、それで済んだというべきか。ただ、重い出費がのしかかる。頑張って働くしかないか。

大吉と福助は掃除したドッグランで思い切り遊び、早々に爆睡していたが。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。株式会社デロリアンズ代表。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。
ブログ「Another Days」


大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雪と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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