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実感する複数飼いのメリット、デメリット?「穴澤賢の犬のはなし」

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実感する複数飼いのメリット、デメリット?

今では大吉と福助がいるのが「普通の暮らし」になっているが、思い起こせば福助を迎える前は不安だらけだった。まず、2頭の犬と暮らしたことがないので、どうなるのか想像できない。犬同士仲よくやっていけるのか、散歩のときはどうコントロールすればいいのか、食べ物の奪い合いにならないかなど。だから福助を迎えた当時は様々なことに注意していた(そのあたりの話は前に書いたので、詳しくはこちらをご覧ください)。

その甲斐もあってか、こちらの心配をよそに大福と福助はすぐにうまくやれるようになった。散歩も何の問題もない。どちらも食べ物にはあまりがっつかない。むしろ、福助を迎えてよかったと思うことのほうが多い。最も大きいところは、大吉の変化だ。

これも以前書いたことがあるが、昔の大吉は「敬語を話す小学生」みたいな感じで、幼いくせに妙に大人びていて、手がかからないのはいいのだが、はしゃぐこともほとんどなく、ひたすらつまらなそうに昼寝していることが多かった。2才でもうそんな感じだったと記憶している。

それが幼い福助が来てから遊びに誘われると付き合ってあげるようになり、顔つきもすっかり兄っぽくなった。以前のような大人びた部分は残っているが、つまらなそうにしていることはかなり減った。何かにつけて福助がちょっかいを出してくるからで、日に何度かはバトルを繰り広げている。

頭脳なのか経験なのかは知らないが、大吉のほうが圧倒的に強い。が、本気は出さずに明らかに手加減はしているようだ。福助は、そんな大吉を舐めているのか、甘えているのか、しつこく戦いを挑んでいっては、転ばされたりしている。

大吉はもう7才になるのに、福助に付き合うかたちで結構アグレッシブに動く。ときには自分から誘ったりすることもある。そういう光景を眺めていると、ついつい頬が緩んでしまう。おそらく福助が来なければ、こうはなっていなかっただろう。

福助が大吉のことを大好きなのは間違いないが、大吉も福助のことを家族だと思い、ずっと気にしているのがわかる。4才になる福助は“末っ子魂”全開で、未だにガキのようににケンカを売っている。

複数飼いのメリットがどういうものか分からないが、わが家の場合は、そういう関係を見られるようになったことだろうか。にぎやかになった気がするし。デメリットはなんだろう。1回の散歩でどちらかウンチをしてくれないことがあるくらいだろうか。まぁ、たいしたことではないか。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。株式会社デロリアンズ代表。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。
ブログ「Another Days」


大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雪と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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