犬が好き
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シニア世代の飼い主さんが暮らし始めた犬が、腸の病気にかかり…
先代犬を亡くした悲しみの中、出会った愛犬
「もう高齢だから、これから犬を育てるなんてとんでもないって息子には言ったんです」
ところが息子さんが連れてきた生後2カ月の柴の姿を見たとたん、Kさんはひとめぼれ。
「コロコロとした姿がなんともいえずかわいくて。先代犬と同じ名前をつけました」。
こうして再びKさんの愛犬家暮らしは始まりました。
「自分の年齢のことを考えると不安もあるので、近所の獣医師さんに相談したところ、しつけをしたほうがいいと言われ、紹介されたトレーナーさんとしつけのトレーニングをすることになりました」
根気よくトレーニングしたかいあって、リョウくんはおとなしい犬に育ちました。
「幼いころはやんちゃなところもありましたが、トレーニングのおかげで、病気になった今もあまり手を焼かずにすんでいます」とKさんは言います。
検査と治療で入院。小腸の病気と判明
動物病院で診てもらい、胃薬などを飲ませ、しばらく様子を見ることになりましたが、症状は改善せず、逆に下痢がひどくなり、体もむくんできました。
再度、動物病院へ連れていったところ、検査と治療のために即入院。1週間後に出た診断結果は「たんぱく漏出性腸症」。完治が難しく、一生つきあっていかなければいけない病気でした。
命を落とす危険もある「たんぱく漏出性腸症」
免疫抑制剤の投薬や食事療法によって症状の改善を目指します。
治療に対する犬の反応はさまざまですが、命にかかわることも珍しくありません。
次回は、リョウくんの治療の日々でどのような困難があったのか、ご紹介します。
出典/「いぬのきもち」2020年1月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/尾﨑たまき
文/ichi
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