犬が好き
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外の世界へ飛び出した、柴いぬもも|連載「柴犬ももと猫たち」vol.5
お外はちょっと苦手でしゅ
けれど震えながらも全神経を集中させて、初めて見る植物、風の匂い、鳥のさえずりや日差しの暖かさなど、ひとつひとつの“初めて”をじっくりと観察しているようでした。
キョロキョロ、クンクン
パパ、絶対ももから離れないでね
私や夫にしがみつき、助けを求めるようにうるうるの瞳で見上げてくるのでした。
ようやく少し歩いたかと思っても、小さな段差や水たまりに「ど、ど、どうしよう!?」と挙動不審になり、風に転がる葉っぱから逃げ回り、道に落ちた空き缶に怯える始末。
しっぽがダダ下がりのお散歩
こんなに怖がりだったももが、今では知らない場所でも平気でタッタカ突き進んでいく大胆な冒険家になるなんて、この頃のももや私に言っても信じてもらえないかもしれませんね^^
今日はどこへ行こうか
元々散歩はあまり好きではなかった私。
歩くより自転車を使った方が早いし楽だしより遠くへ行けるのに。
ただ歩くためだけに時間を使うなんてもったいない。
そう思っていました。
そんな私が、ルンルンと楽しそうに歩くももの後ろ姿を眺めているだけで1時間でも2時間でも楽しく歩き続けることができるようになっているのでした。
かわいいお花をみつけたよ
ああ、今日はいい天気だな。
と、見上げた空は青くすがすがしく、いつもそこにあったはずなのに、まるで初めて発見したかのような、それでいてどこか懐かしいような景色。
小学生の頃、石を蹴りながら歩いた帰り道。
部活の休憩中に見上げた太陽。
授業中、窓の外をふわふわと流れていた雲。
あの頃の私とはずいぶん変わってしまったけれど、変わらずそこにあった世界にふたたび出会うことができました。
お外ももう怖くないよ♪
そんなことばかりしていたので、道に迷って帰れなくなることも日常茶飯事です。
ただでさえ方向音痴な私は、スマホのナビ通りに進んでいるつもりでも、いつの間にか迷路に迷い込んでしまうし、来た道を戻るだけでも至難の業です。
でも大丈夫!そんな時はスーパーヒーローの登場です。
夫に連絡すると、必ず私とももを見つけてくれるのです。
私が送ったGPSの位置情報で見つけてくれることもあれば、私達が行きそうな場所を先回りして待っていてくれることもあります。
そんな頼もしいヒーローが私とももにはついているので、私たちは今日も、知らない道を自信満々で開拓していくのでした。
ももと天空 プロフィール
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