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犬用品、昭和の時代はどこで売ってた? |連載・西川文二の「犬ってホントは」vol.28

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「いぬのきもちWEB MAGAZINE」が送る連載、家庭犬しつけインストラクター西川文二氏の「犬ってホントは」です。
今回は、昔の犬用品に関するお話。今のようにお店も、ネットショップもたくさん普及していなかった時代に、犬用品はどこで売っていたのでしょうか? その答えは、犬とは結びつかない意外なお店だったんですよ(編集部)


さて、質問です。
犬の首輪を購入したい。今ならホームセンターやペットショップに出向きますが、50年前はどこに出向くのが一般的だったか?
そんな生きていない時代の話を聞かれても困る、ですか。
答えは、金物屋さんです。
え? え? 金物屋さんがわからない……ですか。
金券や貴金属類を売買しているお店ではありませんよ。金物屋さんというのは、お鍋や包丁、ノコギリ、トンカチなど、金属を加工した商品(=金物)をおもに取り扱うお店のことです。
今では、金物を手に入れるのもホームセンターに出向くのが一般的ですものね、わからなくても、仕方がないですかね。
さて、重くるしい世の中なので、今回は軽めな話題。
昭和の時代、犬グッズを扱っていたお店のお話をいたします。

なぜ金物屋さんが犬用品を扱っていたのか

室内で飼育される犬の比率が50%を越えたのは、2003年からです。
50年前というのは1970年。
日本の犬のほとんどは外で飼われていたわけです。今でこそ都市部では目にしなくなりましたが、その多くが玄関先に番犬としてつながれていたのです。
首輪につなぐ道具として現代人がイメージするのは、ナイロンや革製のリード類でしょう。
しかし、ナイロンや革製のリードは暇に任せて犬に齧らせていれば、30分もすれば噛み切られてしまいます。
そうなのですね、当時の犬たちは鎖で、玄関先につながれていたのですね。
鎖は金属の加工品です。そう、当然のように金物屋さんが扱う商品だったのです。

犬を外につないでおくための鎖。ホームセンターでは、今でも片隅に置いてありました

鎖はわかった、でも首輪はなぜ?

犬を係留する鎖は金属製だから金物屋扱いというのはわかった、でも首輪はなぜなのか?
これにも理由があります。
金物屋さんには、トンカチやドライバーなどの工具類もたくさん置いてあります。
ホームセンターのそうしたコーナーに出向けばすぐにわかります。工具類や釘やネジ類を腰回りに下げるための、革製のベルトやポーチ類も陳列されているのが。
鍋のような台所で使う金物ではなく、職人さんたちが使う金物は革製品と切っても切れない関係。そこで、鎖と並んで革製の首輪、リード類も、金物屋さんの陳列フックにぶら下がっていたようです。
(そして下に目をやるとステンレス製の犬用の食器がずらりと並べられていたものです)

ホームセンターなんてなかった昔は、こうした工具などを腰に下げる革もの類も金物屋さんで扱っていた

包丁業者が関東一のペット用品問屋に

60年代から90年代半ばにかけて、大きな成長を遂げていた、あるペット用品の問屋さんがありました。
なんと、その前身は包丁の業者さん。
金物屋さんに包丁を卸している日々、犬の鎖や首輪、食器類がよく売れていくのを見て、犬用品のビジネスとしての成長を確信したのです。
そうそう、国産のドッグフードはその黎明期、どこで売られていたかご存じですか? こちらは60年ほど前の話ですけどね。
答えはお米屋さんです。
当時お米は配達が主。どこの家が犬を飼っているかをお米屋さんはよく知っていたわけです。そこに目をつけたのがドッグフードを作り始めたメーカー。最適な販売網と考えたのです。
え? お米屋さんもイメージできない?
う〜ん……お米屋さんだけにそれはマイ(米)りましたですな。

文/西川文二
写真/Can ! Do ! Pet Dog School提供
https://cando4115.com/index.html

西川文二氏 プロフィール

公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター。東京・世田谷区のしつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表。科学的理論に基づく愛犬のしつけ方を提案。犬の生態行動や心理的なアプローチについても造詣が深い。著書に『イヌのホンネ』(小学館新書)、『いぬのプーにおそわったこと~パートナードッグと運命の糸で結ばれた10年間 』(サイゾー)、最新の監修書に『はじめよう!柴犬ぐらし』(西東社)など。愛犬はダップくん(14才)、鉄三郎くん(10才)ともにオス/ミックス。

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