犬にはそれぞれ個性があり、性格もさまざま。なかには仲良くなるのに時間がかかるタイプもいますが、犬のタイプに合った接し方を心がければ、一生仲良しでいられちゃうんです♪ここでは、よくある犬のタイプと、接し方のコツをタイプ別にご紹介します!
穏やかで動じにくい「おっとりタイプ」
どんなことにも動じにくく、穏やかで堂々とした性格なのが「おっとりタイプ」の犬です。動じにくい半面、自分のペースをもっているので、仲良くなるには飼い主さん側から積極的に動くことが重要。
おっとりタイプが多い犬種
おっとりタイプが多い犬種って?
おっとりタイプに当てはまりやすい犬種は、以下の5つ。
●ペキニーズ
●ビション・フリーゼ
●ゴールデン・レトリーバー
●ラブラドール・レトリーバー
●ハウンド系
これらの犬種はあまり動じることがないため、おっとりタイプに当てはまりやすいといわれています。
おっとりタイプと仲良くなるコツ
意識して犬の視界に入ろう
このタイプの犬は、自分のペースを乱されることを嫌がりがちです。昨日は夢中だったおもちゃも、寝て起きた翌日には乗り気でないかもしれません。そんなときも決してイライラせずにおおらかに接することが重要です。
また、このタイプの犬と仲良くなるためには、その犬のペースに入り込んで受け入れてもらうことが大切。犬がくつろいでいたらさりげなく近づき、犬の視界に入る場所でいっしょにくつろいでみましょう。繰り返すうちに、犬にとって「そばにいるのが当たり前」の存在になれるでしょう。
超積極的でグイグイくる「情熱系タイプ」
「遊んで遊んで!」「かまってかまって!」とグイグイくるのが「情熱系タイプ」。このタイプは、相手の反応を見つつ接してくるのが特徴です。一見仲良くなりやすいタイプにも思えますが、油断すると愛犬のペースに一方的に巻き込まれ、制御不能になってしまうことも。飼い主さん側がいかに主導権を握れるかが重要です。
情熱系タイプが多い犬種
情熱系タイプの犬種って?
情熱系タイプに当てはまりやすい犬種は、以下の3つ。
●ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
●ビーグル
●テリア系
これらの犬種は、情熱系タイプに当てはまりやすいといわれています。
情熱系タイプと仲良くなるコツ
グイグイきてもうまく受け流す
このタイプは興奮しやすいので、興奮をいかにコントロールするかが重要です。かまってほしくて飛びついてくるなど、犬が興奮しているときはすぐに背中を向けましょう。これは「落ち着いて」の気持ちを伝えるサインで、犬同士でも使われる「会話法」のひとつです。
また、このタイプの犬は飼い主さんの行動をつぶさに観察しているため、落ち着いてきてもあえてしばらく放っておくのがよいでしょう。
好き嫌いがはっきりしている「小悪魔タイプ」
このタイプの犬は甘え上手で駆け引きが得意なことが多く、ついつい翻弄されてしまいがち。こだわりが強いことも多いため、好き嫌いもはっきりしていますが、そのぶん一度好きになってさえもらえれば、一途に愛情を注ぎ続けてくれます。
小悪魔タイプが多い犬種
小悪魔タイプの犬種って?
小悪魔タイプに当てはまりやすい犬種は、以下の3つ。
●チワワ
●マルチーズ
●トイ・プードル
これらの犬種は好き嫌いがはっきりしやすいので、このタイプに当てはまりやすいといわれています。
小悪魔タイプと仲良くなるコツ
アイコンタクトをたくさんとってみよう
小悪魔タイプの犬と仲良くなるには、いかに好きになってもらうかが重要。たとえば、犬と目が合うたびにほめることを繰り返し、アイコンタクトの機会を増やすのがおすすめです。アイコンタクトを繰り返すうちに、しだいに犬のほうから目を合わせてくるようになり、飼い主さんに対する信頼度も高まっていきます。
また、こだわりが強い犬なら、犬の苦手意識を飼い主さんが軽減できると、ギャップで好感度があがります。たとえば散歩が苦手な犬なら、堂々とした態度で寄り添って安心感を与えてみましょう。
何事にも慎重派な「真面目タイプ」
このタイプではとくにすぐれた観察眼をもつ犬が多く、そのぶん何事も注意深く慎重に行う傾向があります。警戒心も強めなぶん、初めて体験することに対しては緊張しやすいので、飼い主さんが安心させてあげることで好感度がグッと上がりやすくなります。
真面目タイプが多い犬種
空気を読むことが得意
真面目タイプに当てはまりやすい犬種は、以下の4つ。
●パピヨン
●ポメラニアン
●チワワ
●柴
これらの犬種は警戒心が強いことが多いので、このタイプに当てはまりやすいといわれています。
真面目タイプと仲良くなるコツ
偶然をよそおってひじタッチ
このタイプの犬では警戒心が強いぶん、触られることを嫌がる場合が多いです。まずは隣に座り、ひじでさりげなく犬の体にそっとタッチしてみましょう。慣れてきたらタッチする回数を増やしてみて。
また、初対面の人に会わせるときは、まずは人同士で楽しく会話し、ときどき犬にも話しかけて会話に巻き込んでみて。犬が安心しやすい雰囲気になり、飼い主さんへの信頼度も上がります。
いかがでしたか?犬でよくある4タイプの性格と、接し方のコツをご紹介しました。もちろん犬それぞれ個性がありますので、紹介したケースに当てはまらない場合もありますが、ひとつの参考にしてみてくださいね♪
参考/『いぬのきもち』2019年6月号「“犬たらし”に学ぶ 愛犬と絆を深めるコツ」(監修:獣医師・獣医学博士 増田宏司先生)
撮影/尾﨑たまき、佐藤正之、殿村忠博
文/影山エマ