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犬たちのそれぞれのテンション【穴澤賢の犬のはなし】

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先日、デザイナーの冨安修一さんの引っ越し祝いに行った。愛犬マル子とは何度も会っているし、山に招いたこともあるので、大福とも「久しぶり〜」という感じで挨拶していた。

マル子のテンション

面白いなぁと思ったのは、マル子のテンションだった。久々に会ったこともあり、入った瞬間は身をよじらせて喜んで大歓迎してくれた。私も「元気にしてたかー?」と
なでたりする。

5分後の急転

が、5分もすると、自分のベッドに収まって「あとはどうぞお好きに」と、急にそっけなくなるのだ。その落差とスピードが半端ない。さっきまであんなに喜んでくれていたのに、その変わりようときたら。

近寄ってなでようとすると、「あ、もういいから」という顔をされる。なんという切り替えの早さだ。

犬もそれぞれ

冨安さんによれば、私に限らずだいたいいつもこんな感じだという。気まぐれに男を惑わせるタイプなんだろうか。犬にも個性があって、それぞれテンションや温度が違うんだなぁとつくづく思う。

大福の反応は?

大吉はお客を誰でも全員大歓迎してしばらく愛想を振りまくが、福助は歓迎すらしない。これまでに会った犬たちを思い出しても、喜び方や距離感もさまざまだ。マル子は奥さんに「こっちに置いでよ」とだっこされると、露骨に「眠いのに面倒くさいなぁ」という顔をしていた。そういう姿も微笑ましい。

けれどもよく考えたら、人間もテンションや温度は人それぞれだ。犬たちもそれと同じだけだろう。私も友人から「最初はめっちゃ感じ悪かった」とか「愛想がない」とよく言われるから、マル子のほうが偉いのだろう。愛想もなく、心の狭い福助には負けたくないが。こんなこと書いている時点で負けていると思うけど。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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