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山の家での意外な展開【穴澤賢の犬のはなし】
少し前に、この連載を読んだのをきっかけで山の家を手に入れた人から『声をかけられた話』で、その最後に「近くを通りかかった際は、ぜひ声をかけてくださいね」と書いた。そしたらなんと、本当に声をかけてくれた人がいた。なんと2組も。
まさかの2組
1組目はすでに最近「丸山の森」の中古物件を買ったご夫婦で、もう1組は、山に家が欲しくてあちこち下見して回っているというご夫婦だった。少し話を聞かせて欲しいと頼まれたので、実際に暮らしてみて分かったことや、買い物やゴミ捨てなどについて話したのだが、まさかあの記事がアップされて2カ月ほどの間に2組も来るとは思わなかった。
暮らしてみないとわからないこともある
毎日いるわけではなく、だいたい月に1度か2度くらい週末に行っているだけなのに。でも遠くからわざわざ来てくれて、なんだか嬉しかった。そう、たしかに山の家が欲しくても、そこで暮らしてみないと分からないことばかりだから不安になるんだよね。不動産仲介業者はマイナス面をあまり言わないから。
そういう意味で、山の家を検討していて、聞いてみたいことがあればまたいつでも気軽に声をかけてください。詳しい場所までは書きませんが、丸山の森に来ればたぶん分かると思いますので。
ちゃんとしたアドバイスは専門家に
ただ、ちゃんとしたアドバイスはできないので、真剣に考えている人は、私もお世話になった移住アドバイザーで、『週末移住からはじめよう』(草思社刊)の著者友枝康二郎さんに聞いてみたほうがいいと思いますよ。
この前、通りかかった友枝さんから聞いた話によると、この連載がきっかけで丸山の森の中古物件を買った人がすでに3組いて、あと1組は検討中とのこと。その中にはこの連載を読んで山の家の近くに別荘を買ったご近所さんの愛犬カールのように、しょっちゅうドッグランに遊びに来るご近所さんもいるので、また見かけたらいつでもどうぞ。ぜひ犬も一緒に。普段は人見知りですが、山だとフレンドリーだと思います、たぶん。
プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。
ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。
福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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