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犬が四足歩行なのはなぜ?今さら聞けない犬の体にまつわる「素朴な疑問」
古くから人の良きパートナーとして生活を共にしてきた犬。いざ一緒に暮らしてみると、今さら聞けなかったり、くわしくは知らなかったり、素朴な疑問がわいてくるかもしれません。そこで今回は、犬の体にまつわる疑問について解説します。
立ち耳と垂れ耳がいるのはどうして?

犬の祖先は、もともと立ち耳で、垂れ耳の犬は突然変異によってのみ生まれていました。
しかし人が「かわいいから」「狩猟の際に、銃声が耳に響きにくいだろうから」という理由で交配し、垂れ耳の犬種を作り出します。
その結果、現在のようにさまざまな耳の形の犬が存在するのです。
犬の聴覚は人の4倍!
人と比較して、犬は人の4倍もの音を聞くことができるようです。離れた場所の物音や、細かな音程の変化、超音波まで聞き分けることも可能。耳を動かすことで、その音源を探ることもできます。
一方で、車や電車の走行音などの大きな音に対しては、その音を意識しないように、聴覚を調節している可能性があると考えられています。
しっぽはどんな役割があるの?

しっぽは現在、意思や感情を表現するパーツになっています。
しかしもともとの役割は、体の重心やバランスを保つという点にありました。そこから進化して、現在に至るようです。
感情表現のほかに、丸まって寝る際に暖をとるマフラーとしての役割も。
ひげや肉球は「触覚」として高性能
犬の触覚はやや鈍い傾向にあるといわれています。
その原因は、野生時代のなごり。やぶの中などを進むことも多かったためだと考えられています。
一方でひげと肉球の触覚は敏感で、その部位に物が触れることで「そこに何かがある」と認識しているのだとか。
四足歩行なのはなぜ?

犬だけに限らず、陸上で暮らす脊椎動物の多くが四足歩行を選択してきました。
その利点は、エネルギーを効率よく地上の移動にまわせること。四足歩行は、走ったり跳んだりするうえで、無駄がない体勢なのです。
二足歩行の人の方が、動物界では異端と言えるかもしれませんね。
何気なく目にしていて、「こういうものだ」と受け止めていた犬の体も、その裏には犬のルーツや特徴が隠されていました。何気ない疑問でも、その理由を把握しておけば愛犬への理解がより深まるはず。調べてみることで意外な発見もあるかもしれません!
参考/「いぬのきもち」2019年4月号『「ざんねんないきもの事典」シリーズで話題の今泉先生に聞いてみました! 犬ってどんな動物なんだろう?』(監修:哺乳類動物学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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