犬が好き
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シロさんの病院での診断結果がよくなくて、おかーさんが思ったこと【連載】おばあちゃん犬がやってきた第90回
我が家は15才のおばあちゃん犬を引き取り、家族として迎えました。
それから、2年という月日が経ち、おばあちゃんだったシロさんは
年季の入ったヨボヨボスーパーおばあちゃん犬となりました。
動物病院での診断結果があまり良くなくて
でも、よく考えると...
よし、いつも通り過ごそう
うっかり手ごと食べられるおかーさん
シロさんは今日も愛おしい
春が越せますように、夏が越せますように、秋が越せますように。
もう少し、もう少しだけ側に、という願いは少し欲張りだったのかもしれない。
診断結果をきいたとき、明日死んでしまうかもしれないと思ったとき
不思議と涙が出てくることはありませんでした。
たくさんの願いをシロさんは十分叶えてくれていたから
思っていたのは、どうか楽に天国にいけますように。
苦しむことがありませんように、とただただ願っていた・・・つもりでした。
おやつに食らいつくシロさん、咬まれたところが痛くて
自分の手の赤くなった咬み跡をみて、あぁ、今この子は生きているんだ。
でもずっとは生きてくれないんだと思い知らされた気がしました。
だからこそ、“かけがえのない今”に必死に寄り添いたいと、そう思いました。
大丈夫だよ
ずっと、横で寝とくし。
だから、おかーさん。
笑ってもいいし。泣いてもいいよ。
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
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