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「義務なのはなぜ?」犬飼い主さん知っておきたい 狂犬病ワクチン基礎知識

春は狂犬病ワクチンの予防接種の季節です。そこで今回は、犬を飼っている人はもちろん、これから犬を飼う予定の人にも知ってほしい、狂犬病ワクチンに関する基礎知識についてご紹介します。

狂犬病ワクチンとは?

柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
狂犬病ワクチンは、致死率ほぼ100%といわれる、狂犬病という恐ろしい病気を予防するために接種するものです。狂犬病は犬のみならず人にも感染する「人獣共通感染症」で、人が感染した場合もほぼ100%の確率で死亡するとされています。

近年、日本では発生していませんが、1950年以前の日本では、狂犬病に感染する犬や人がいました。また、世界ではいまだに狂犬病に感染する犬や人がみられ、ウイルスが日本に持ち込まれる可能性もゼロとはいえません(※)。
このようなことから、日本では犬を飼い始めた場合、狂犬病ワクチンの予防接種を受ける(年1回)ことが、狂犬病予防法という法律によってすべての飼い主さんに義務付けられています。

※2020年5月22日、フィリピンから来日後に狂犬病を発症した「輸入感染症例」が、14年ぶりに確認されています。

狂犬病ワクチンを接種する時期や場所、費用

マルチーズ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

予防接種のタイミング

狂犬病予防法では、生後91日(13週)以降の犬を飼い始めた場合、飼い始めた日から30日以内、生後90日以内の子犬を飼い始めた場合は、生後90日を経過してから30日以内に、狂犬病ワクチンの予防接種を受けることが義務付けられています。また、飼い始めた年以降も、毎年1回狂犬病ワクチンの予防接種を受けなければなりません。

なお、狂犬病ワクチンの予防接種を受けた後は、必ずお住いの地域の自治体に届け出をする必要があります。この届け出をきちんと行っていれば、春先になると自治体から、狂犬病ワクチンの予防接種に関する通知が届くため、毎年そのタイミングで予防接種を受ける飼い主さんも多いようです。

予防接種を受ける場所・費用

狂犬病ワクチンの予防接種は、動物病院であればいつでも受けることができます。また、4月~6月の間で集団接種を実施している自治体も多いので、飼い主さんが愛犬を連れていきやすいほうなどを選ぶといいでしょう。

なお、狂犬病の予防接種の費用は、動物病院や自治体などによって異なりますが、3,000円程度が目安とされています。

狂犬病ワクチンの副作用や注意点

ジャック・ラッセル・テリア
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
狂犬病ワクチンは比較的副作用が出にくいといわれていますが、なかには顔が腫れたり、元気がなくなったり、嘔吐したりする犬もいます。

また、犬の体質などによっては、アナフィラキシー(発症後、1時間以内など、極めて短い時間のうちに全身にあらわれる血圧低下や意識障害などのアレルギー症状)を起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。犬がアナフィラキシーショックを起こすと、呼吸や心拍が速くなったり、歯茎の色が白くなったり、けいれんしたりするなどの症状がみられ、最悪の場合、命にかかわるおそれもあるので、十分注意してください。

このような副作用が心配な場合は、かかりつけ医と相談し、午前中に接種すること、予防接種後30分程度は待合室などで待機するようにしましょう。このようにすれば、何かあったときにも速やかに対応してもらえるでしょう。

毎年の予防接種で、みんなの健康を守ろう!

プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
なお、狂犬病ワクチンの予防接種後は、犬をできるだけ安静に過ごさせることも大切です。予防接種を受けた日の散歩は無理しないでお休みしてもいいでしょう、行きたがれば軽めに行い、シャンプーや入浴は、接種後2~3日は控えましょう。

年1回の予防接種で、愛する愛犬はもちろん、まわりの犬や人の健康をしっかりと守っていきたいですね。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『狂犬病の予防接種~接種のタイミング、費用など』(監修:石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長 石田陽子先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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