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「義務なのはなぜ?」犬飼い主さん知っておきたい 狂犬病ワクチン基礎知識
狂犬病ワクチンとは?
近年、日本では発生していませんが、1950年以前の日本では、狂犬病に感染する犬や人がいました。また、世界ではいまだに狂犬病に感染する犬や人がみられ、ウイルスが日本に持ち込まれる可能性もゼロとはいえません(※)。
このようなことから、日本では犬を飼い始めた場合、狂犬病ワクチンの予防接種を受ける(年1回)ことが、狂犬病予防法という法律によってすべての飼い主さんに義務付けられています。
※2020年5月22日、フィリピンから来日後に狂犬病を発症した「輸入感染症例」が、14年ぶりに確認されています。
狂犬病ワクチンを接種する時期や場所、費用
予防接種のタイミング
なお、狂犬病ワクチンの予防接種を受けた後は、必ずお住いの地域の自治体に届け出をする必要があります。この届け出をきちんと行っていれば、春先になると自治体から、狂犬病ワクチンの予防接種に関する通知が届くため、毎年そのタイミングで予防接種を受ける飼い主さんも多いようです。
予防接種を受ける場所・費用
なお、狂犬病の予防接種の費用は、動物病院や自治体などによって異なりますが、3,000円程度が目安とされています。
狂犬病ワクチンの副作用や注意点
また、犬の体質などによっては、アナフィラキシー(発症後、1時間以内など、極めて短い時間のうちに全身にあらわれる血圧低下や意識障害などのアレルギー症状)を起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。犬がアナフィラキシーショックを起こすと、呼吸や心拍が速くなったり、歯茎の色が白くなったり、けいれんしたりするなどの症状がみられ、最悪の場合、命にかかわるおそれもあるので、十分注意してください。
このような副作用が心配な場合は、かかりつけ医と相談し、午前中に接種すること、予防接種後30分程度は待合室などで待機するようにしましょう。このようにすれば、何かあったときにも速やかに対応してもらえるでしょう。
毎年の予防接種で、みんなの健康を守ろう!
年1回の予防接種で、愛する愛犬はもちろん、まわりの犬や人の健康をしっかりと守っていきたいですね。
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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