犬と暮らす
UP DATE
狂犬病の予防接種~接種のタイミング、費用など
1950年以前は、日本でも狂犬病に感染する人や犬がいました。狂犬病は、病原体となる狂犬病ウイルスが感染する人獣共通感染症。現在、日本では発生していませんが、世界ではいまだに発生しており、ウイルスがいつ日本に侵入するとも限りません。そのため、愛犬への狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。ここでは、狂犬病の予防接種について、接種時期や接種後の注意点、飼い主さんがするべきことなどについて、解説します。
石田 陽子 先生
石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長
麻布大学獣医学部獣医学科卒業
●経歴:ぬのかわ犬猫病院本院副院長/ぬのかわ犬猫病院中田分院院長 など
●資格:獣医師
●所属:日本小動物歯科研究会/比較歯科学研究会/日本獣医動物行動研究会
狂犬病の予防接種は、飼い主さんの義務です
狂犬病の予防接種、受ける時期は?
・初めての接種時期 生後91日(13週)以降、30日以内
・翌年以降の接種 毎年1回、4~6月に接種するのが一般的
狂犬病の予防接種の費用は?
狂犬病の「ワクチン」とは、病気を起こすウイルスなどを直接体内に取り込み、犬の免疫力を高めることで病気を予防するもの。ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」があります。「生ワクチン」は、毒性を弱めたウイルスを生きたまま使用するもの。「不活化ワクチン」は化学処理などで死んだウイルスを使用します。狂犬病ワクチンは「不活化ワクチン」で、「生ワクチン」よりは比較的副作用が出にくいといわれています。
狂犬病予防接種後は、動物病院で30分ほど待機して
その他の副作用では個体差はありますが、早い子では接種後15分ほどで、まれに以下のような症状が出る犬がいます。このような副作用が出たらかかりつけ医に相談し、指示を仰ぎましょう。
●顔が腫れてくる
●嘔吐する
●元気がなくなる など
予防接種後の散歩は軽めにし、シャンプーは控えて
予防接種を終えてから、飼い主さんがすべきこと
参考文献/東京都福祉保健局HP、厚生労働省HP
監修/石田陽子先生(石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長)
UP DATE