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保護犬を迎え入れた日に「予期せぬ幸運」が!→家族になって約2年、今の暮らしぶりを覗き見

りくちゃんは野犬から生まれたコだった
カフェに入ってみると、そこで1頭の犬が飼い主さんの膝の上に乗ってきて、そのまま寝始めたのだとか。そのコが、りくちゃんでした。飼い主さんはこのとき、「心を許してくれたんだ」と思い、りくちゃんを家に迎え入れることに決めたのだそうです。
りくちゃんは、もしかしたら「コウノトリ」だったのかも
飼い主さん:
「私たち夫婦は、もともと中型犬〜大型犬を飼うことが夢でした。将来子どもができたときに、先住犬・らむと新入りワンコと遊んだりできるかな…とか、そんな夢を持ってワンコを迎え入れることを考えていました。
当時、私たち夫婦はなかなか子どもを授かることができなかったのですが、りくが我が家に来た日に、なんと妊娠がわかったんです。りくはもしかしたら、コウノトリなのかも…なんて思ったりもしました」
飼い主さんご夫婦にとって、この日は本当に特別な日となったようです。
怖がりだったけれど、トレーナーさんとの出会いで変化が
そんなりくちゃんは怖がりな一面もあるようで、お散歩に行こうとするとパニックで暴れてしまうこともあったそう。玄関に行くのが限界で、生後10カ月になるまで外に連れ出してあげることができなかったといいます。
しつけなどの面で苦労することもあったようですが、現在のトレーナーさんと出会うことができて、りくちゃんに少しずつ変化が見られたのだそうです。
「怖がりなりくですが、今では外に出て楽しく遊べるまでに成長しました! トレーニングって、人が犬と生活しやすくするためのものだけでなく、犬が私たちと幸せに生きていくためにも必要なものなのだと学ばせてもらいました」
今はほかの犬や人とたくさん出会い、トレーナーさんの力を借りながら、りくちゃんは社会性を身につけていっているそうです。
先住犬・らむちゃんとも仲良し♪
最近はお互いに程よい距離感を保ちながら過ごせているようで、ケンカもほとんどなくなったのだそうです。
家族が増えて、さらに賑やかに♪
飼い主さん:
「この光景を見たとき、じーっと見ていて優しいなって思ったんですが、このあとすぐにペロペロ攻撃でした。これから先、兄妹のように外で遊んだり家で生活したり、『犬との生活って楽しいんだよ』ってことを娘に感じてほしいです」
【りくちゃんのその後に迫る】前回の取材から約1年が経過した今、どんな日常を送っているのかを聞いた
りくちゃんの成長を実感する出来事が
飼い主さん:
「一番印象的だったのは、プランターボールゲームという大会に出場し、完走できたことです。1回目は初めてのことで怖がってしまい走れなかったのですが、少し時間が経ち慣れてきたら、りくもすごく楽しそうで無事に出場することができました!
昔だったらきっと怖くて、パニックで逃げていたと思います。強くなっているりくを見て、すごく感動しましたね」
飼い主さん:
「まだ家の周りの散歩は練習中ですが、トレーニングの場所では工事の音や車の音、人や知らない犬が通っても、りくは堂々とすることができています。前は音や人が気になって固まっていましたが、気にすることなく楽しくできています。家でも落ち着いていられる日が増えてきましたし、らむとも仲良く過ごしています」
お子さんも、りくちゃんたちのことが大好きに
飼い主さん:
「子どもが、りくとらむのことが大好きで。朝起きて会ったときや 、2頭がトレーニングから帰ってきたら、すごく喜びます。最近は2頭のことを『よしよし』できるようになり、そのような姿が微笑ましいですね。
まだ子どもも小さいので、犬たちにちょっかいを出してしまうこともあるので、一緒にいさせるときは子どもと犬たちをしっかり見るようにしています」
りくちゃんと出会えたことに感謝している
飼い主さん:
「昔は『問題だらけ! 大変!』と思うこともありましたが、トレーナーさんと出会い、『犬の問題は人の問題、犬は飼い主の鏡』と教えてもらい、自分を見つめ直す機会になりました。なにか問題があっても、犬は悪気があってしていることじゃないと思えるようになり、気持ちがとてもラクになりました。犬育ては子育てにも繋がり、とても勉強をさせてもらっています。
りくが家に来たから変われたことがたくさんあり、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも家族みんなで出かけられることを目標に、頑張っていこうと思います」
取材・文・構成/雨宮カイ
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