1. トップ
  2. 獣医師が答えるQ&A
  3. ポメラニアン
  4. 飼い方
  5. 1歳の成犬を譲り受けました。混合ワクチンや狂犬病ワクチンについて教えてください。

Q&A飼い方

UP DATE

1歳の成犬を譲り受けました。混合ワクチンや狂犬病ワクチンについて教えてください。

1歳の成犬を譲り受けました。混合ワクチンや狂犬病ワクチンについて教えてください。

狂犬病ワクチンは、狂犬病予防法によって90日齢を過ぎた犬に対して、1年に1回受けさせなければならないと定められたワクチンです。各市町村では、4月から6月までを予防注射実施期間として集合注射を行いますが、動物病院ではいつでも個別に注射ができます。

混合ワクチンは、現在5種類から9種類があります。

5種混合ワクチンは一般的にコアワクチンと呼ばれ、犬ジステンパー・犬伝染性肝炎・犬伝染性喉頭気管炎・犬パラインフルエンザ・パルボウイルス感染症の5種類が予防できます。この5種類の感染症は、犬の間で広がる感染性が高い病気です。中でもジステンパーやパルボウイルス感染症は、死亡率も高いことが知られています。

この5種混合ワクチンに、パルボウイルスと混合感染すると重症になるコロナウイルス感染症を加えたワクチンが6種類混合ワクチンです。

以上の5種混合ワクチンに犬レプトスピラ感染症2種(イクテロヘモラジー・カニコーラ)を追加したワクチンが7種混合ワクチン、6種混合ワクチンに犬レプトスピラ感染症2種を追加したものが8種混合ワクチンになります。

8種混合ワクチンにレプトスピラ病をもう1種(へブドマディス)追加したワクチンが9種混合ワクチンです。

レプトスピラ感染症は、ネズミが媒介する細菌性の伝染病です。普段はネズミの体の中に潜んでいますが、ネズミが草むらや水たまりで排泄した際にその一帯を細菌で汚染し、犬や人にも感染する病気です。

接種方法は5種混合ワクチンから9種混合ワクチンまで同じです。成犬は1年に1回の接種となります。

混合ワクチンは、予防ができる感染症の数が多いほうがいいというわけではありません。また、予防できる種類が多いワクチンのほうが副作用が大きいというものでもありません。生活環境に合ったワクチンをお選びください。

混合ワクチンも狂犬病予防ワクチンも接種前に必ず体調に異常がないか確認をして、獣医師と相談の上、受けてくださいね。
ポメラニアン|♀|1歳1カ月
監修/いぬのきもち相談室 担当獣医師
CATEGORY   Q&A飼い方

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「飼い方」の新着記事

新着記事をもっと見る