1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 犬が食べると危険な食べ物
  5. 身近な食べ物で犬の命が危険に!? 要注意な食べ物3選

犬と暮らす

UP DATE

身近な食べ物で犬の命が危険に!? 要注意な食べ物3選

人が食べても問題なく、一見なんの危険性もないものでも、犬が食べると中毒を起こすものがあります。
犬は一気食いをするので、毒性のある成分を短時間で大量に摂取し、重い中毒症状を引き起こしやすいためです。
ここでは、犬が食べると重篤な症状を引き起こしかねない食べ物について、日本ペット栄養学会会長で獣医師の左向敏紀先生に伺いました。

【キシリトールガム】ボトルガムの盗み食いに要注意

キシリトールガムのほか、無糖キャンディや無糖ゼリーも要注意
キシリトールガムのほか、無糖キャンディや無糖ゼリーも要注意

低血糖を起こして、ぐったり。動けなくなることも

キシリトールを摂取すると、インスリンが分泌されます。これは、糖分を摂取したときに、血糖値が高くなりすぎないよう調整する成分です。しかし、キシリトールを食べると血糖値が上がっていないのに下げようするため、低血糖を起こしてしまいます。低血糖に伴い肝障害が起こる場合も。
人は「ガム」を短い時間で大量に食べることはないので大丈夫ですが、犬は何個でも食べてしまう場合があるため症状を引き起こしやすいです。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に移動させ脂質に変えます。その結果、低血糖を起こすと、嘔吐、衰弱、昏睡などの症状があらわれます
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に移動させ脂質に変えます。その結果、低血糖を起こすと、嘔吐、衰弱、昏睡などの症状があらわれます
キシリトールは、イチゴなどの自然界の野菜や果物にも含まれています。ただし、基本的に人のお菓子でなければ含有量も少ないため、与えすぎなければ問題はありません。

【市販の生肉】人にあるリスクは犬も同じ

生肉食は、細菌や寄生虫を体内に取り込んでしまうリスクが
生肉食は、細菌や寄生虫を体内に取り込んでしまうリスクが

生肉は細菌や寄生虫がいることも

生肉食は、細菌や寄生虫を体内に取りこんでしまうリスクがあります。とくに、市販の鶏肉や豚肉などは、加熱処理を前提にして売られているため、なかには細菌がかなり付着しているものも。人に比べて犬が特別、細菌に強いわけではないため、人と同様に食中毒を起こす可能性はあります。
大腸内に悪い菌が繁殖すると、腸の機能が低下して下痢ぎみに。脱水症状を起こすことも
大腸内に悪い菌が繁殖すると、腸の機能が低下して下痢ぎみに。脱水症状を起こすことも

【マカダミアナッツ】体がなぜか拒否反応

犬が中毒を引き起こすとされているマカダミアナッツ
犬が中毒を引き起こすとされているマカダミアナッツ

中毒症状を引き起こし、体が麻痺することも

マカダミアナッツも、犬が中毒を引き起こすものとして知られています。体重1㎏あたり、0.7gから中毒リスクがあり、嘔吐や腹痛といった消化器症状が起きます。そのほか、麻痺や運動失調などの神経症状が出た報告も。死亡例はまだないですが、盗み食いされないように気をつけましょう。
中毒を引き起こすメカニズムはまだわかっていません。しかし、高確率で嘔吐などの症状が出ます
中毒を引き起こすメカニズムはまだわかっていません。しかし、高確率で嘔吐などの症状が出ます
愛犬をまさかのキケンな事態から守ってあげるためにも、ここで紹介した食べ物を与えない、盗み食いさせないように飼い主さんが気をつけましょう。
お話を伺った先生/獣医師、日本ペット栄養学会会長 左向敏紀先生
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『まさかの事態を招くキケンな食べ物8』
写真/殿村忠博、寺岡みゆき
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る