愛犬が体を床にすりすりとしていることはありませんか?リラックスしているとされているこのしぐさですが、今回は、犬が床に体をすりすりする意外な理由を、しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表の西川文二先生に教えていただきました。
「遊んで!」と要求しているのかも
犬がおなかをみせるというのは、本来守るべき自分の大切なところを相手にみせ、戦う意思がないということを示すものです。飼い主さんがそんな姿をみてかまうことで、「おなかをみせると遊んでくれる」ということを学習し、遊んでほしいときにおなかをみせてすりすりとすることがあります。
「攻撃しないで!」という気持ちの表れ
飼い主さんが愛犬のことを叱ったあとなどに体を床にすりすりするしぐさをみせるのは、「攻撃しないで」という気持ちかもしれません。自分の大切なおなかを相手にみせることで、「攻撃しないので、攻撃しないでください」と訴えているようです。
自分のニオイを隠そうとしている?
散歩中に地面に体をこすりつけることはありませんか?それは、「自分のニオイを隠したい」という気持ちの表れかもしれません。こすりつけた場所をよくみると、ミミズの死骸があったり、腐った魚があったりすることも。強いニオイで自分のニオイを隠し、狩猟をしている獲物などに「犬がいる」ということを感づかれないようにしているのです。
もしかしたらかゆいのかも?!
体が「かゆい」と感じているときに、床にすりすりすることも。とくに、足が届かない背中に違和感を感じているときは、「このかゆみを取りたい」という気持ちから、あおむけになって、背中を床にこすりつけることがあります。
犬はさまざまな気持ちからすりすりしていることがわかりました。愛犬がどんな気持ちですりすりしているのかがわかると、コミュニケーションをとるのがさらに楽しくなりますね。
お話を伺った先生/西川文二先生(しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表)
参考/「いぬのきもち」2018年2月号『しっぽを振るのは“うれしい”ときだけじゃない!? よくある愛犬のしぐさ じつは意外なきもちだった!』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。