犬と暮らす
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愛犬が自分のしっぽを追ってクルクル…放置するのが心配なワケって?
いぬのきもち編集室が、飼い主さん1,124名にアンケート調査をしてみたところ、約4割の人が該当する結果に。
愛犬がしっぽをクルクル追いかけてる! 飼い主さんの反応は……
・「忙しくて相手にできないとき、やってました」
・「思い通りにならないときに回る」
・「毎日クルクルして、しっぽをカジカジしている。ストレスが溜まってるのかな!?」
・「イライラしているときに」
・「しっぽがかゆいのか、どうしたいのかわかりませんが…」
・「毎晩必ず唸りながら回って、そのあと部屋中をダッシュで行ったり来たりしています。心の病気ではないかと心配です」
・「もう2才を過ぎたのに、いつも必死にやっています。運動不足とかストレスなのかなと、心配です」
じつはこの行為には、「問題行動」と「病気」のふたつの可能性があるようなのです。
自分のしっぽを追いかけるのは、「常同障害」かも
「いぬのきもち」(2017年9月号)では、以下のように説明しています。
「自分のしっぽを追いかけてクルクル回り続けたり、一定の部位を血が出るまでなめ続けたりする場合は常同障害の可能性を疑います。
〜中略〜
しっぽを噛む、一日中なめ続けるなどの行動が皮膚の炎症につながり、さらに症状を悪化させることになるので受診を」
(「いぬのきもち」2017年9月号『犬の「行動治療」はじめてガイド』p.69より引用)
常同障害の原因とは?
「遺伝的な要素に加え、不安や葛藤などのストレスが積み重なり発症」
(「いぬのきもち」2017年9月号『犬の「行動治療」はじめてガイド』p.69より引用)
最新研究で解明! 理由がわからずにしっぽを追うのは「てんかん」が原因かも
「いぬのきもち」(2017年9月号)によると、「突然しっぽをぐるぐると追いかけ始める」「なんのきっかけもないのに激しく吠える」などの突発的な問題行動で、行動診療科を訪れた犬の脳波を検査したところ、てんかん発作が起きるときと同様の異常波データが検出されたのだとか!
てんかん治療の薬が有効だった犬もいるらしい
大学病院での症例という偏りはあると思いますが、過去の報告よりもずっと高い確率で問題行動へのてんかんの関与が明らかとなりました。
トレーニングや抗うつ剤など、従来の治療ではなかなか解決できなかった問題行動に対して、“てんかん治療”というもうひとつの選択肢が与えられたということでしょう」
(「いぬのきもち」2017年9月号『犬の「行動治療」はじめてガイド』p.69より引用)
「ストレスがあるかもしれないけど、どうしたらいいかわからないから放っておこう」
もしこのように考えている飼い主さんがいたら、問題行動や病気の可能性を疑って、受診することをオススメします。
愛犬も苦しんでいるかもしれません。できるだけ早く原因を知り、改善していけるといいですよね。
引用/「いぬのきもち」2017年9月号『犬の「行動治療」はじめてガイド』p.69より
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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