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【どの種類にするか迷っている人にも】専門家が解説!ミニチュア・ダックスフンド(スムースヘアード)の魅力
短い肢に長い胴の愛らしいフォルムと、鼻が長く表情豊かな顔立ちが根強い人気のミニチュア・ダックスフンド。今回はその中でもミニチュア・ダックスフンドの原型と言われているスムースヘアードのミニチュア・ダックスフンドについてご紹介します。
ミニチュア・ダックスフンドの特徴
ミニチュア・ダックスフンドは同一の種類としては稀な程、様々な毛質や毛色があります。毛質はロングヘアード、ワイヤーヘアード、スムースヘアードがあり、毛色も豊富で2色や単色があります。
体格もスタンダード、ミニチュア、カニーンヘンがあり、体重も個体によって大きく変わります。
体格もスタンダード、ミニチュア、カニーンヘンがあり、体重も個体によって大きく変わります。
ミニチュア・ダックスフンドの性格
特に毛質は、元々の掛け合わさっている犬種が違うこともあり、性格やなりやすい病気に若干ですが違いがあります。ミニチュア・ダックスフンドは元々が狩猟犬のため、勇敢で忠実な面があり、またとても活発で一般的に友好的です。
スムースヘアードは、ミニチュア・ダックスフンドの原型のため、狩猟犬としての特徴を強くもっていて、特に勇敢で気が強いと言われています。
体型はご存知のとおり胴長短足。そして筋肉質なのも特徴です。また鼻が長いため嗅覚が優れています。狩猟の際は吠えることがお仕事だったため、吠え声だけ聞くと大型犬と間違えられるほど大きくよく通る声をもっています。
スムースヘアードは、ミニチュア・ダックスフンドの原型のため、狩猟犬としての特徴を強くもっていて、特に勇敢で気が強いと言われています。
体型はご存知のとおり胴長短足。そして筋肉質なのも特徴です。また鼻が長いため嗅覚が優れています。狩猟の際は吠えることがお仕事だったため、吠え声だけ聞くと大型犬と間違えられるほど大きくよく通る声をもっています。
ミニチュア・ダックスフンド(スムースヘアード)のお手入れは?
スムースヘアードはロングヘアードに比べると抜け毛は少ないですが、短くて硬い毛質のため抜けた毛は比較的目立ちます。また皮膚の弱いかたが抱っこすると、毛による刺激でチクチクすることがあるようです。
ロングヘアードやワイヤーヘアードは、耳の下や脇の下、お尻の周りなどが毛玉になりやすいですが、スムースヘアードは毛玉の心配はあまりありません。そのため、こまめなブラッシングは必要ありませんが、固く絞ったタオルやペット用ボディシートで拭いてあげると良いでしょう。
ロングヘアードやワイヤーヘアードは、耳の下や脇の下、お尻の周りなどが毛玉になりやすいですが、スムースヘアードは毛玉の心配はあまりありません。そのため、こまめなブラッシングは必要ありませんが、固く絞ったタオルやペット用ボディシートで拭いてあげると良いでしょう。
特性に応じたしつけ
ミニチュア・ダックスフンドは勇敢で好奇心旺盛、また吠え声が大きいため無駄吠えが問題になることがあります。無駄吠えをしないようにするには、小さい頃から色々な刺激になれさせるために、初めて会うヒトや犬、初めて聞く音や大きな音などに慣れるような遊びや訓練をするといいでしょう。
飼い主に忠実で一緒に遊ぶのが大好きな犬種なので、遊びや訓練でエネルギーを昇華させることも大切です。
また、食欲旺盛な犬種のためおやつなどを使った訓練にも向いている犬種です。人の指示を理解して従うことが好きな犬種なので、色々な芸を教えて遊ぶのもいいですね。
おうちの中では気分を落ち着ける場所も必要なので少し狭く、周りからの視線を遮れるような場所を作ってあげるといいでしょう。その中にいれば安全、安心だということを教えてあげましょう。
飼い主に忠実で一緒に遊ぶのが大好きな犬種なので、遊びや訓練でエネルギーを昇華させることも大切です。
また、食欲旺盛な犬種のためおやつなどを使った訓練にも向いている犬種です。人の指示を理解して従うことが好きな犬種なので、色々な芸を教えて遊ぶのもいいですね。
おうちの中では気分を落ち着ける場所も必要なので少し狭く、周りからの視線を遮れるような場所を作ってあげるといいでしょう。その中にいれば安全、安心だということを教えてあげましょう。
かかりやすい病気
ミニチュア・ダックスフンド(スムースヘアード)のかかりやすい病気には、以下のものがあります。
● 椎間板ヘルニア
● 進行性網膜萎縮
● 歯周病
● 甲状腺機能低下症
● 糖尿病
● 異所性睫毛(逆さ睫毛)
● 皮膚や耳のトラブル
以下、それぞれについて簡単に解説します。
● 椎間板ヘルニア
● 進行性網膜萎縮
● 歯周病
● 甲状腺機能低下症
● 糖尿病
● 異所性睫毛(逆さ睫毛)
● 皮膚や耳のトラブル
以下、それぞれについて簡単に解説します。
1.椎間板ヘルニア
ミニチュア・ダックスフンドがかかりやすい病気としてとても有名です。
背骨のクッションの役割を果たす椎間板が飛び出して、神経を圧迫することで痛みや麻痺を起こしてしまう病気です。ミニチュア・ダックスフンドはその体型や遺伝的要素から、椎間板ヘルニアを発症することがとても多い犬種です。
発症のリスクを上げる要因としては肥満、運動不足、無理な運動(飛び上がりや段差の無理な移動)、強いストレスなどが挙げられます。
背骨のクッションの役割を果たす椎間板が飛び出して、神経を圧迫することで痛みや麻痺を起こしてしまう病気です。ミニチュア・ダックスフンドはその体型や遺伝的要素から、椎間板ヘルニアを発症することがとても多い犬種です。
発症のリスクを上げる要因としては肥満、運動不足、無理な運動(飛び上がりや段差の無理な移動)、強いストレスなどが挙げられます。
2.進行性網膜萎縮(PRA)
この病気は、発症してしまうと徐々に視力を失ってしまい、最終的に失明に至る病気です。現在のところ有効な治療法はありません。
遺伝病のため、両親や兄弟にこの病気の個体がいる場合は要注意です。専門知識の無いブリーダーによる無理な繁殖がこの病気を増やした原因と言われていますので、新しく動物を迎える際は、信頼出来るブリーダーやペットショップから迎えるようにしましょう。
現在は口の粘膜を用いた遺伝子検査で、この因子を持っているかどうかが検査できます。
遺伝病のため、両親や兄弟にこの病気の個体がいる場合は要注意です。専門知識の無いブリーダーによる無理な繁殖がこの病気を増やした原因と言われていますので、新しく動物を迎える際は、信頼出来るブリーダーやペットショップから迎えるようにしましょう。
現在は口の粘膜を用いた遺伝子検査で、この因子を持っているかどうかが検査できます。
3.歯周病
ミニチュア・ダックスフンドは歯垢、歯石が付着しやすい犬種です。
犬の口の中では3日間で歯垢・歯石が形成されると言われていますので、こまめな歯磨きが大切です。小さい頃から歯磨きをする癖をつけましょう。
犬の口の中では3日間で歯垢・歯石が形成されると言われていますので、こまめな歯磨きが大切です。小さい頃から歯磨きをする癖をつけましょう。
4.甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。
活動性が落ちる、皮膚や耳の粘膜が弱くなる、尻尾や背中の毛がなくなるなどの症状があります。また他の病気を併発しやすくなります。
血液検査によってホルモンの分泌量を測定出来ます。
活動性が落ちる、皮膚や耳の粘膜が弱くなる、尻尾や背中の毛がなくなるなどの症状があります。また他の病気を併発しやすくなります。
血液検査によってホルモンの分泌量を測定出来ます。
5.糖尿病
血糖値を下げる働きが弱くなる病気です。犬の場合ほとんどが、インスリン濃度が上昇しないために起こるインスリン依存性糖尿病です。遺伝的要素と、肥満や早食いなどのリスク因子があります。
6.異所性睫毛(逆さ睫毛)
通常1列に外に向かって生える睫毛が、異なる場所または方向に生えてしまう病気です。睫毛が角膜に当たらなければ大きな問題になることはありませんが、角膜に当たる方向に生えてしまう場合は刺激になって涙目になってしまったり、角膜を傷つけたりします。定期的に抜いてあげたり、手術が必要になることもあります。
7.皮膚や耳の粘膜のトラブル
実はどの犬種でも非常に多いトラブルです。ミニチュア・ダックスフンドのスムースヘアードは、膿皮症という皮膚の病気やマラセチア性の外耳炎や皮膚炎が多い犬種です。栄養バランスの良い食餌をとらせてあげて、被毛や耳を清潔に保ちましょう。甲状腺機能低下症などの他の病気のせいで、皮膚が悪くなることもあります。
以上、ミニチュア・ダックスフンドに多い病気を見てみましたが、一般的には毛質による病気のなりやすさに差はありません。
椎間板ヘルニア、糖尿病などは肥満がリスクになる病気です。ミニチュア・ダックスフンドは食欲旺盛な犬種のため、与えたら与えただけ食餌を食べてしまう個体も多いので、体重や体型に合わせた食餌の量を与えましょう。
また、皮膚や耳のトラブルや歯周病は日頃のケアでリスクを下げてあげられる病気です。慢性化すると治りにくくなるので症状が軽いうちに治療してあげることも大切です。
どの動物を飼う時もそうですが、日々動物のことを良く見て、たくさん遊んで、日頃からのケアを欠かさずに行ってあげましょう。面倒に感じることもありますが、日々のお手入れを通じてコミュニケーションをとることは動物にとっても家族にとっても幸せなことです。
以上、ミニチュア・ダックスフンドに多い病気を見てみましたが、一般的には毛質による病気のなりやすさに差はありません。
椎間板ヘルニア、糖尿病などは肥満がリスクになる病気です。ミニチュア・ダックスフンドは食欲旺盛な犬種のため、与えたら与えただけ食餌を食べてしまう個体も多いので、体重や体型に合わせた食餌の量を与えましょう。
また、皮膚や耳のトラブルや歯周病は日頃のケアでリスクを下げてあげられる病気です。慢性化すると治りにくくなるので症状が軽いうちに治療してあげることも大切です。
どの動物を飼う時もそうですが、日々動物のことを良く見て、たくさん遊んで、日頃からのケアを欠かさずに行ってあげましょう。面倒に感じることもありますが、日々のお手入れを通じてコミュニケーションをとることは動物にとっても家族にとっても幸せなことです。
監修/大塚元貴先生(古谷動物病院副院長)
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