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愛犬の気になる症状、もしかしたら「分離不安」かも 予防法もご紹介

犬の心の病気のひとつである「分離不安」。もしかしたら、知らないうちに愛犬が分離不安になってしまっているかもしれません。今回は分離不安による体調の変化や留守番中の様子、分離不安を予防する方法について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に教えていただきました。

分離不安かも…?留守番中の体調の変化

トランクケースに乗る犬
redonion1515/gettyimages

下痢をする

留守番前にしたウンチは適度な硬さだったにもかかわらず、飼い主さんの帰宅後に下痢をする場合は、分離不安かもしれません。不安や緊張を感じると、犬もストレスから下痢になることがあります。

嘔吐をする

分離不安の症状がひどくなると、不安な気持ちから嘔吐をすることも。飼い主さんがいない寂しさからストレスを感じているのかもしれません。

震える

犬は不安を感じると震えることがあります。飼い主さんが外出する気配を感じ、犬が震えだすことがある場合は、分離不安のおそれがあります。留守番中の様子をビデオカメラなどで撮影するといいでしょう。

硬直する

不安な気持ちから筋肉が硬直し、体が硬くなることも。飼い主さんが外出する気配を感じただけで、体をこわばらせる犬もいます。

足元をなめる

不安な気持ちを解消しようと、自分の足先をしきりになめる犬も。帰宅時に犬の足が濡れたり湿ったりしている場合は、留守番中に不安やストレスを感じていた可能性があるので注意しましょう。

用意したフードを食べない

おなかが空いていない場合や、ほかの病気が原因のケースも考えられますが、フードやおやつを用意して外出したにもかかわらず、帰宅したときに一切手を付けていない場合は、不安な気持ちから食べることができなかったのかもしれません。
留守番中の様子が気になる場合はビデオカメラなどで撮影するといいでしょう。

分離不安かも!?留守番中の問題行動

自宅で吠える犬
smrm1977/gettyimages

吠え続ける

留守番中だけでなく、普段から外の音などに吠える場合は、警戒心からなので分離不安の症状としては考えにくいですが、飼い主さんがいるときにはほとんど吠えることがない犬が、留守番中に吠え続ける場合は分離不安を疑いましょう。

そそうする

いつもはトイレで排泄をしているのに、留守番中だけそそうする場合は要注意です。しかし、いつもより長い留守番だった場合は、トイレシーツの汚れや、我慢できなかったことが原因の可能性も。

物を壊す

留守番中だけ破壊行動がある場合は、分離不安を疑ったほうがいいかもしれません。ただし、「噛んでもいい」おもちゃなどを与えて留守番させたときに破壊行動がない場合は、単なるイタズラが原因の可能性も考えられます。

分離不安を予防する方法

ソファに乗る犬
Chiemi Kumitani/gettyimages
犬の分離不安は、飼い主さんが接し方を工夫することで、ある程度予防することもできます。

在宅中でも、愛犬にかまわない時間をつくる

飼い主さんが用事などをしているときは、犬にかまわないようにしてみましょう。見ない・触らない・声をかけない時間を意識的につくり、落ち着いていられるようにすることが大切です。
また、ゴム製のおもちゃの中におやつを詰めたり、塗り込んだりして与え、これを繰り返すことで、1頭で過ごす時間にも少しずつ慣れさせてあげましょう。

「マテ」の指示で離れる練習をする

「マテ」の指示を出して離れることも、分離不安を予防する方法のひとつになります。最初は1歩離れることから始め、徐々に離れる距離を延ばしていきましょう。
飼い主さんが愛犬に依存しすぎてしまい、分離不安を引き起こすケースが増えているようです。愛犬への接し方を見直し、適度な距離感を保つようにしましょう。
また、お留守番の頻度や長さを見直したり、日常的な愛犬との関わりを見直すことで状況が改善することもあります。愛犬が「分離不安かも……」と感じたら、一度動物病院に相談してみましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬の「分離不安」寂しがり屋との違いは?原因や対処法も』
文/山村晴美
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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