1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. しつけ
  4. 犬の「ムキ顔」徹底解剖! 喜び顔と比較してみた!

犬と暮らす

UP DATE

犬の「ムキ顔」徹底解剖! 喜び顔と比較してみた!

犬は人と同じようにとても表情豊かな動物です。その中から、うれしい顔(スマイル、テヘ顔)と不機嫌な顔(ムキ顔)をピックアップ。なぜその顔つきになるのかを、ペットドッグトレーナーの藤本聖香先生に解説していただきました。

【スマイル(笑顔)】=楽しい! おもしろい!! 最高~っ!

イラスト/くるみ るか
イラスト/くるみ るか
喜びや楽しさなど前向きな感情があふれているとき、犬はスマイル(笑顔)に。口や耳の状態は状況や犬種によって多少違いますが、顔や体に緊張感がないのが共通した特徴です。

・耳は立っていることも倒れていることもある
・頭頂部がゆるんで、耳と耳の間が広がって見える
・目が輝いて見える、もしくはやさしそうな目をしている
・口元やほおがゆるみ、舌を出していることも
・体全体がゆるんでいて、緊張感がない

【テヘ顔(安心・安全な顔)】=安心する、落ち着くな~、テヘッ

イラスト/くるみ るか
イラスト/くるみ るか
大好きな人になでてもらったときや、たっぷり遊んだあとなど、満ち足りた気分の際に見せる表情です。安心・安全な状況とわかっているので目は閉じぎみに、耳は倒れがちに。

・頭頂部がゆるんで、耳と耳の間が広がっている
・耳は後ろに倒れていることも
・目は見開いていず、穏やか
・口元はゆるみ、舌を出していることも
・全身に緊張感がない

【ムキ顔(イライラを知らせる顔)】=イラッ、不機嫌なんです

イラスト/くるみ るか
イラスト/くるみ るか
相手に何かされてイラついたとき、犬は鼻の上を引きつらせます。これは「それ以上やったら本気で怒るよ」という忠告を兼ねた表情。この顔と同時にうなり声を出す犬も多いです。

・耳は少し前に傾くことが多い
・目が鋭くなり、眉間(目と目の間)が寄る
・鼻上が引きつって、シワが寄る
・しっぽの先を低い位置で振ることもある

※この顔を相手に見せて怒りを忠告することは、犬の感情表現として正しい方法です。しかし、犬の気持ちをくまずにこの顔をさせる状態が続くと、攻撃行動に発展するおそれも。もし愛犬が飼い主さんに対してこの顔を見せたのなら、すみやかにその場から離れることも、攻撃行動につなげないひとつの方法です。
いかがでしたか? 万が一愛犬がムキ顔を見せたら、攻撃行動を防ぐためにも距離を取ることを忘れずに。たくさんのスマイルやテヘ顔を見せてもらえるように、愛犬とのベストな距離感を見つけてくださいね。
お話を伺った先生/獣医師。英国APDT認定ペットドッグトレーナー。Canine Relationz主宰 藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2022年7月号『その顔は、どんなきもち?』
イラスト/くるみ るか
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る