犬と暮らす
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<PR>【うちのコ想いのマイハウス】子犬からシニア犬まで、ライフステージ別環境解説。目指せ!健康寿命を延ばす家
そこで今回は、獣医師の椎木亜都子先生に「犬にとって快適な家」の条件を伺いました。特に大事なのはライフステージに合った環境を整えてあげることです。子犬期・成犬期・シニア期それぞれのポイントをおさえて、健康寿命を延ばす家づくりを目指しましょう。
【子犬期】家づくりのポイント
子犬を迎える準備〜最初の数日
なお以下のような場所は、子犬には刺激が強いためハウスの置き場所として好ましくありません。
×家族がよく通る場所や玄関の近く
×直射日光が差す窓付近
×エアコンの風が直接当たりやすい場所
子犬が慣れてきたら
ほかにも子犬が興味を持ちそうな、洋服やスリッパ、ティッシュ、本なども目につかない場所に遠ざけておきましょう。もし愛犬がかんではいけないものをかんでしまったらすぐに取り上げ、かむおもちゃに誘導してほめてあげます。こうすることで、かんでいいものを学習させることができます。
続いて窓際やベランダにも連れていき、外の物音や景色、通行人、車、バイク、自転車などにも慣れさせておきましょう。飼い主さんは愛犬のそばで危険がないかを監視したり、優しく話しかけたりして、愛犬が初めて見る物事に対してよい印象を持つようにしてあげてください。このように早くから社会化を進めておけば、警戒心やストレスを感じにくくなるというメリットがあります。
子犬の発達に合った環境づくり
また、子犬は体温調節がうまくできないため、夏の暑さや冬の寒さは体調を崩す原因になります。 特に愛犬が過ごす床付近は寒暖差が大きいため、ときどき床にふれてみて暑すぎないか・寒すぎないかを犬目線でチェックしてあげてください。
【成犬期】家づくりのポイント
慣れた頃にこそ注意を
子犬期の注意点と同様に、口にしてはいけないものは愛犬の届かない所に置くのが鉄則です。成長に伴い以前よりも高い場所に届くようになったり、扉を開けたりできるようになっている場合もありますので、今一度見直してみることをおすすめします。
2. 落下
どのような場所も、愛犬だけで移動させないように心がけてください。「きっと行かないだろう」と思い込んでいたら、愛犬が勝手に階段を上り下りしたり、ベランダに出てしまったりするケースがあり、それが事故につながることも。愛犬の体格によっては、わずかな段差でも骨折することがありますので、十分注意しましょう。
3. 転倒
犬の足の裏は滑りやすいため、フローリングでうまく止まれず転倒してしまうことがあります。犬の転倒は捻挫や骨折、脱臼につながることがあり危険です。室内を走らせる場合は十分に注意し、滑りにくい床材やフロアマットを活用しましょう。
4. 熱中症
夏の暑い時期には、子犬やシニア犬でなくても室内で熱中症になることがあります。愛犬にとって快適な室温は26℃前後、湿度50〜60%といわれていますので、快適に過ごせる空調管理を心がけましょう。また、脱水症状にも注意が必要です。常に新鮮なお水を飲める状態にしてあげてください。
【シニア期】家づくりのポイント
シニア期を迎えたら早めに対処を
●踏ん張る力の低下
滑りやすい床はシニア犬にとっても、やはり危険です。踏ん張る力が弱くなっていますので、ただ歩くだけでも足腰に負担がかかってしまいます。愛犬がよく歩く場所にはマットを敷くなど対策を講じましょう。
●関節や足腰の衰え
今までは上り下りできていたソファやベッドでも、シニア犬になると着地に失敗したり足が引っかかってしまったりすることがあります。上り下りの段差が最小限になるよう、ステップやスロープを活用してあげましょう。うまく使えない場合は、フードやおやつで誘導して教えてあげましょう。
●視力の衰え
愛犬にとって、家の中にはたくさんの障害物があります。例えば机の脚や家具の角など、若い頃はしっかり見えていたので気にならなかったものでも、視力が低下すると避けられずぶつかってしまうことがあります。愛犬の行動範囲内にそれらの障害物を置かないようにするか、ぶつかる可能性のある場所にタオルや緩衝材を巻くなどして配慮してあげましょう。
●体温調節機能の低下
暑さ対策はもちろんですが、室内の冷えすぎにも注意が必要です。温感(または冷感)ベッドなどを用意して、愛犬が快適な温度の場所に自分で移動できるようにしてあげるとよいでしょう。
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2012年日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。獣医師免許取得後、東京大学大学院農学生命科学研究科獣医動物行動学研究室に所属し、行動診療を学んだ後、2017年~2022年まで東京大学附属動物医療センターにて、非常勤獣医師として行動診療を担当。現在は、ペット問題行動クリニックBLISSにて往診による犬猫の問題行動治療を行っている。獣医行動診療科認定医
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