1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 耳の病気
  5. 耳に血が溜まってパンパンに? 犬の耳血腫の原因と治療法

犬と暮らす

UP DATE

耳に血が溜まってパンパンに? 犬の耳血腫の原因と治療法

ある日突然に犬の耳がパンパンになるほど腫れてしまう「耳血腫」と病気があるそうです。なぜ、犬の耳が大きく腫れてしまうことがあるのでしょうか?

「犬の耳血腫の原因と治療法」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬の耳血腫とは

耳に血が溜まってパンパンに? 犬の耳血腫の原因と治療法 いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬の耳血腫とはどのような病気ですか?

岡本先生:
「耳血腫は、耳介(耳たぶ)の軟骨と皮膚の間に血液が貯まった状態のことをいいます。特にレトリバー種などの垂れ耳の犬に多くみられる病気です。」

耳血腫が起こる原因と症状

耳に血が溜まってパンパンに? 犬の耳血腫の原因と治療法 いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――耳血腫はどのようなきっかけで起こるのでしょうか?

岡本先生:
「耳血腫は耳ダニ感染症、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、真菌や細菌による外耳炎などが原因となることが多いですが、耳介への打撲や咬傷が原因になることもあります。

犬が頭や耳を振ったり、外耳炎の痒みから強く耳を掻いたりするなど、耳への物理的な刺激によって毛細血管から出血することで血が溜まり、耳の内側が膨らむ症状がみられます。

また、外部の刺激だけで血管が破綻するのではなく、耳介の自己免疫システムの異常が関係しているのではないかとも考えられています。」

耳血腫の治療法

いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬が耳血腫になったとき、動物病院ではどのような治療が行われますか?

岡本先生:
「耳血腫の治療では、耳の中に溜まった血液を抜いて炎症を抑える薬を注入したり、再度貯留しにくくするために圧迫包帯をしたりします。また、状況によっては外科手術を行うこともあります。」

耳血腫を予防する方法

いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――耳血腫を予防する方法や再発しにくくする方法はありますか?

岡本先生:
「耳血腫の予防としては、耳が痒くなりやすいコの場合であれば、耳のかゆみの治療を強化することで耳をかかないようにしたり、耳に物理的な刺激を与えにくくします。」

愛犬が耳をしきりに痒がっていたり、耳が腫れている様子に気がついた場合は動物病院を受診しましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る