夏バテや熱中症は、犬の免疫機能を低下させる夏の大敵です。暑さが厳しくなるこれからの季節、しっかりと暑さ対策をして愛犬の体を守りましょう。今回は夏に取り入れてほしいプチ習慣について、獣医師の高橋俊一先生に教えていただきました。
毎朝1分間の健康チェック
夏バテや熱中症の初期症状を見逃さないためにも、毎朝1分間でいいので、愛犬の体にいつもと違う変化がないかチェックしてあげてください。
「目ヤニがいつもより多い」「ウンチが昨日よりかたい」「舌の色が白っぽい」など、ほんの少しの異変も、体の危険を知らせるサインかもしれません。「いつもよりぐったりしている」「息が荒い」などは熱中症の初期症状でもあるので、とくに注意が必要です。たとえ異変がなくても、愛犬が健康なときの状態を把握しておけば、毎日の健康維持にも役立ちますよ。
散歩前に地面を確認
飼い主さんの体感で気温が低いと思っても、アスファルトの表面温度は高温です。たとえ気温が25℃でも、アスファルトの温度は50℃を超えていることも。愛犬を不用意に歩かせては肉球をやけどさせてしまうおそれがあります。
気温が低い時間帯での散歩を心がけつつ、散歩の前には飼い主さんの手の甲を地面に当てて、熱すぎないか確認しましょう。7秒間地面に当てていられなかった場合、犬にとっても熱すぎます。
食事量と水分量を細かく確認
栄養不足・水分不足は夏バテや熱中症を引き起こす原因に。愛犬がふだんと変わりなくゴハンを食べているか、適切な量の水分を摂取できているか、夏の間はとくにしっかり確認しましょう。水をあげる前に量を量っておき、飲んだあとの量を差し引いてチェックするのがおすすめです。
留守番中は見守りカメラで安全確認
愛犬に留守番をさせているあいだ、エアコンをつけっぱなしにしている飼い主さんも多いはず。しかし、近年の夏は豪雨などで停電するリスクもあります。見守りカメラなどを置いておくと、万が一のときにも安心です。
夏バテや熱中症を防ぐプチ習慣を取り入れて、愛犬の健康をしっかり管理してあげてくださいね。
お話を伺った先生/高橋俊一先生(湘北どうぶつ次世代医療センター ファミリーアニマルホスピタル 高橋動物病院院長 「免疫力UP専門外来」主任獣医師)
参考/「いぬのきもち」2021年7月号『免疫力がモノをいう!愛犬のカラダの整え方』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。