愛犬を取り巻く社会には、犬のことが好きな人と、そうでない人がいます。ご近所さん同士が気持ちよく暮らすためには、飼い主さんが自分と愛犬のことを俯瞰し、まわりの人への気配りをすることが大切でしょう。今回は、JAHA認定家庭犬しつけインストラクターの井野めぐみ先生に、飼い主さんが心がけたいお世話のマナーを3つ教えてもらいました。
極力吠えさせない環境をつくる
犬は吠えるものだから仕方がないとはいえ、犬ギライな人からすれば、吠える声は「うるさい」と感じるもの。「まわりの人は、自分よりもずっと気になるかもしれない」という意識をもって、できるだけ吠えない環境づくりを心がけましょう。
「吠えちゃダメ」は難しいので、環境を変える!
犬に吠えかかられるのは気分がいいものではありません。窓の外の通行人やすれ違う犬に吠える場合は、次のような対策を考えましょう。
【窓から見える通行人や犬に吠える】
【散歩中すれ違う犬に吠える】
・散歩の時間やルートを変えるなどして、吠える状況を減らす
愛犬の毛が飛ばない工夫をする
マットについた毛などを外ではたき落としたくなりますが、犬の毛ですらキライと感じる人もいます。犬の抜け毛はゴミと同じ。ゴミを外にまくのはマナー違反と考えて、犬の毛が飛びそうなものは家の中で処理をしましょう。
外干しする場合は、室内で毛の除去を!
犬用マットなどの毛が付着するものは、あらかじめ粘着テープで取り除いてから外干しするといった配慮をしましょう。「犬の毛ぐらいで」と考えるのは、よくありません。
来客時はハウスで落ち着かせる
自宅にお客さんが来て、愛犬が大興奮。たとえ愛犬は喜んでいたとしても、お客さんは嫌がっているかもしれません。
日頃のハウストレーニングが大切
犬好きな人のなかにも、熱烈な歓迎で飛びつかれたり、顔をなめられたりするのは苦手という人もいます。愛犬にはハウストレーニングをして、来客時もハウスの中で落ち着いて過ごせるように慣れさせておきましょう。
お互い気持ちよく過ごすために、自宅でお世話をするときは細心の注意を払いましょう。
お話を伺った先生/井野めぐみ先生(JAHA認定家庭犬しつけインストラクター)
参考/「いぬのきもち」2023年2月号『その考え方と行動、アップデートが必要かも!? “犬ギライ“な人から学ぶ、犬と人がもっと幸せに暮らすヒント』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。