犬と暮らす
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雨の中、路上でびしょ濡れだった犬を保護→のちに正式に家族に。出会いから2年、いまではかけがえのない存在に
愛犬・いずも丸くん(取材時、推定3才)は飼い主さんが保護したコでした。飼い主さんはいずも丸くんとどのように出会ったのか、お話を聞きました。
雨が降る中、びしょ濡れになっていたいずも丸くんを発見し保護
「『このままじゃ死んじゃう』と思って保護しようとしましたが、いずも丸はとても警戒して怖がっており、逃げてしまって。でも、運良く行き止まりに逃げ込んだところを、噛まれながら無理やり捕まえて抱きかかえることができたんです」
いずも丸くんの体をよく見てみると爪は伸び切っており、毛玉もすごくてウンチやオシッコまみれと、ひどい状態だったそうです。
保護してから3カ月後に、正式に家族に
飼い主さん:
「3カ月以内に飼い主さんが現れたら、その人のもとに戻さないといけないのは承知していました。そして3カ月が経った10月に警察署に書類を提出して、いずも丸と正式に家族になりました。
保護当時のいずも丸はあまりにもひどい状態だったため、『私が幸せにしたい』という思いが強かったです。3カ月が経つ日の1週間前から、いずも丸と離れる夢ばかり見ていたので相当メンタルにきていましたが、これからいずも丸とずっと一緒だと思うと、その嬉しさが抑えられなかったです。いずも丸を抱きながら号泣してしまいましたね」
すべてが怖い様子だったいずも丸くん。一緒に暮らすなかで、少しずつ変化が
人や犬などすべてが怖い様子のいずも丸くんを見て、飼い主さんは「これまで散歩を経験してこなかったのかもしれない」と感じたといいます。
「保護してから9カ月後の散歩で、いずも丸は散歩中に初めてしっぽを振りながら歩いてくれたんです。本当に嬉しかったですね」
「まだまだ怖いものだらけですが、日々成長しているのを散歩で実感します」と、飼い主さんは話します。
いずも丸くんが自分の感情を表現する姿を見て、成長を感じることも
「いまは『相手のコのニオイを嗅ぐ』までできるようになりましたが、その後の遊びに誘う方法がわからない様子です。
いずも丸は本当は遊ぶことが大好きでやんちゃな一面があるので、私を遊びに誘ったり、自由に楽しんでいる時間を見ると安心しますね」
自分の感情を表現するいずも丸くんを見て成長を感じるとともに、飼い主さんは嬉しい気持ちでいっぱいになるといいます。
いずも丸くんと出会って2年。飼い主さんがいま思うことは
以前よりも笑うことが増えたり、いずも丸くんを連れて近場に出かけたり旅行をしたりなど、飼い主さん自身もたくさんの経験をしているのだとか。
「いずも丸は、ずっと立ち止まっていた私を動かしてくれる力になってくれている」と、日々感じているといいます。
「これまでの人生でつらいなと思うこともありましたが、いままでの苦しさはいずも丸に出会うために必要だったんだなぁ。いずも丸に出会えたんならおつりがくるぐらいだ——そんなふうに感じるほど、いずも丸はかけがえのない存在になりました。
いずも丸は、生まれてから私と出会うまで、きっとつらいことも多かったのではないかと思います。まだまだたくさん怖いものがあるので、無理をさせないで、いずも丸のペースに合わせてあげたいです。
いずも丸と出会ってから私のほうがたくさん笑顔にしてもらっているので、いずも丸にはたくさんの幸せの中でたくさんの経験をしてほしいなと思います」
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