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乾燥しやすい季節は気をつけて! 愛犬の「うるおい」をキープする環境づくり

冬の乾燥はあらゆる肌トラブルの根源ともいわれますが、犬にとっても例外ではありません。そこで、愛犬のうるおいをキープするための対策をトリマーの二村陽子先生に教えていただきました。プロ直伝の保湿ケアで、愛犬の肌をうるうるしっとりに導きましょう!

加湿器を置いて湿度を40%以上にキープ

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●体高に合わせて置いて愛犬まわりの湿度をチェック

愛犬が過ごす部屋には加湿器を置き、湿度が常に40%以上となるよう調整しましょう。とくに暖房器具を使うときはマストです。愛犬の体高に合わせて温湿度計を設置すると、愛犬まわりの湿度と温度が一目瞭然に。

暖房やヒーターなど熱源に近寄らせすぎない

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●侵入防止ゲートや家具で適切な距離を保つ

暖房器具のまわりはとくに乾燥しやすい場所。愛犬が近づきすぎないよう、ベッドやハウスなどからはなるべく距離をおきましょう。暖房器具に近づきがちな、寒がりな犬の場合は、侵入防止ゲートを置いて遠ざけて。

愛犬の肌タイプを把握しておく

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●被毛の下の地肌を触って肌の様子を確認する

愛犬の被毛をかき分けて肌をよく観察したり、地肌を触って乾燥具合を把握しておくと、ケアに役立ちます。カサカサしていれば乾燥肌、ベタベタしていれば脂性肌です。わからない場合はかかりつけ医に診てもらっても。

素材やデザインなど摩擦が少ない洋服を選ぶ

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●アトピー対応の服や綿素材がおすすめ

冬は洋服を着せる機会も増えがちですが、摩擦が多い素材の服は肌や被毛にダメージを与えます。綿などの天然素材で肌にやさしい生地や、アトピーに対応した服のほか、締めつけが少ないゆったりサイズを選びましょう。

ブラッシングスプレーを使って毛のもつれを予防する

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●毛を補修して毛玉を防ぎ、肌環境も整う

被毛も乾燥していると、もつれやすくダメージヘアーに。さらにブラッシングをする際に引っかかって肌を傷めることも。ブラッシングスプレーを使うとブラシの引っかかりが少なくなり、毛玉や毛のもつれ予防に。保湿効果のあるスプレーを使うと、うるおいが保てて効果的です。

食生活を見直して脂質不足ならオイルをちょい足しする

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●オメガ3や6が豊富なアマニ油を取り入れても

総合栄養食を与えていれば、通常は脂質不足にはなりませんが、手作りゴハンが中心の犬や乾燥がとくに気になる犬なら、かかりつけ医とも相談のうえで、ゴハンやフードの上にアマニ油などをちょい足し(体重5kgの犬で小さじ1/2 ~ 1程度など)してもよいでしょう。総合栄養食を与えている場合は、どんなオイルが使われているか確認すると安心です。
乾燥を防ぐには「今ある保湿力をキープ」するのがカギ! 飼い主さんも愛犬も、乾燥知らずのうるうるな冬を過ごしてくださいね。
お話を伺った先生/トリマー。トリミングサロンHONDEHOK代表 二村陽子先生
参考/「いぬのきもち」2023年2月号『病気・トラブルを防ぐ 冬の保湿ケア』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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