飼い主さんの「マットの張り替え」を監視する犬　行動からわかる心理は？｜獣医師解説

まるで監視員ならぬ「監視犬」！？

飼い主さんにぴったりと寄り添って監視する大吉くん — @daikichi_0808

Instagramユーザー@daikichi_0808さんが投稿した、こちらの写真。愛犬の大吉くん（秋田犬）を迎えたときに購入したマットが古くなったため、新しいものに交換しようと飼い主さんが作業をしていると、大吉くんが「何してるの？」と覗き込んできたのだそうです。

しばらく観察して満足したのか、今度は飼い主さんの横にピッタリとくっつく大吉くん。興味があるのか、作業を監視しているのか、じーっと見守る姿はまるで現場監督のようです。こんなに見られると「ちゃんとやらなきゃ…」と緊張しちゃいそうです（笑）

まるで現場監督のような大吉くんについて、いぬのきもちWEB MAGAZINEは飼い主さんに詳しいお話をうかがいました。

異変があると気になっちゃう？

とても慎重で怖がりな性格で、何かと飼い主さんの様子を見に来ることが多いという大吉くん。異変を感じたらすぐに飼い主さんに近寄って姿を確認したり、匂いを嗅いだりしないと安心しないのだとか。

たとえば、配達物や買い物袋を見るとソワソワするため、飼い主さんは大吉くんが納得するまで匂いを嗅がせてあげるのだそう。そうすると、次第に大吉くんは安心して持ち場に戻るか、ソファの上から様子を眺めるようです。

しかし、マットを張り替えた日のように、状況を確認しても飼い主さんにぴったりとくっつくのは珍しいのだとか。

飼い主さん：
「普段と違うことをしていたので、最初はおっかなびっくり近づいたと思います。ずっと見続けた結果、危険ではないと判断しつつも引き続き観察！　念のために飼い主にピッタリ体をくっつけて…という感じだと思います」

ちなみに、大吉くんの「危険なものリスト」には、大きい音が出る「掃除機」や「ドライヤー」が登録されているそうです！

【獣医師解説】マットの張り替えを見つめる犬の心理

大吉くんは、飼い主さんがマットの張り替えをしていたときにそばで見つめていました。この行動からどのようなことが読み取れるのか、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。

岡本先生：
「紹介した大吉くんは、飼い主さんがいつもと違った行動をしていることが気になり、確かめてそばで見守りたかったのだと思います。

大吉くんのように、飼い主さんのしていることをそばで見つめたがる犬は、好奇心旺盛なコや警戒心の強いコ、飼い主さんと一緒に行動をするのが好きなコに多く見られるでしょう」