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犬が見せる「腹ペコサイン」とは? ゴハンを欲しがりすぎる場合は、病気が関係していることも|獣医師解説

犬はお腹が空いているときに、飼い主さんにしぐさや行動で知らせることがあるようです。

この記事では、「犬が見せる腹ペコサイン」や「犬がゴハンを異常に欲しがる原因」などについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬が見せる「腹ペコサイン」とは?

上目遣いをするチワワ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬はお腹が空いているときに、「飼い主さんがフードを連想するようなしぐさ」をすることがあります。たとえばですが……
・お皿の前でオスワリをして待つ
・フードが入っている棚の前に来て、前足で引っかくようなしぐさを見せる
このようなサインが見られたときには、飼い主さんにお腹が空いていることを伝えているのかもしれません。

犬が腹ペコサインを見せたとき、飼い主さんが確認すべきことは?

ゴハンを食べる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が上記のような「腹ペコサイン」を見せる場合、ただ欲しがっているだけのこともあるかとは思いますが、別の原因が考えられることもあります。

飼い主さんは、今一度下記のことを確認してみるのがよいでしょう。
・フードの量や与え方に問題はないか
・愛犬の体型に問題はないか
・愛犬に病気はないか
たとえば、もし犬が痩せているようであれば、栄養不足からゴハンを欲しがっている可能性も考えられます。

病気が原因で、犬が多食傾向になることもあるので注意

笑顔の柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
すでにゴハンを食べたあとで空腹ではないはずなのに、異常にゴハンを欲しがるような素振りを見せる場合もあるかと思います。そういった場合、病気の影響で多食傾向が見られることも

原因の例としては、下記のようなものです。
・クッシング症候群を患っている場合(ホルモンの病気。体内のコルチゾールが増えることで、多食傾向に)
・ステロイドの内服薬で病気の治療をしているとき
・痴呆など頭蓋内疾患がある場合
・糖尿病を患っている場合(糖尿病になるとインスリンが足りず、上手く栄養が取り込めないため、多食傾向に)
病気が原因で多食傾向が見られる犬は、同時に多飲多尿の症状が見られる場合が多いです。普段から愛犬の食事量と飲水量を気にかけておくと、病気のサインにも気づきやすいかと思います。

愛犬の「おねだり」に応えすぎないように気をつけて!

見つめるフレンチ・ブルドッグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
フードの量や与え方に問題がなく、病気などの原因もないのに、飼い主さんの前で「腹ペコアピール」をする犬もいるでしょう。その場合は、人が食べているおいしそうなものを欲しがっていたり、ほかに楽しみがないから食べたいというケースだと考えられます。

犬がアピールをするたびに何か食べ物を与えてしまうと、どんどん要求がエスカレートしたり、余分なカロリー摂取によって肥満になったりなどのリスクにつながります。オヤツの量でいうと、犬が1日に必要とするカロリーの10%を超えると与えすぎだと考えてください。

健康面だけでなくしつけの点から見ても、食べ物を欲しがる愛犬の要求にそのまま応えるのは控えたほうがよいでしょう。遊んであげたりなでてあげたりなど、フードやオヤツを与える以外のことをして、愛犬の満足感を高める工夫をしてみてください。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/柴田おまめ
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2024年12月時点の情報です。
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