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春の気温上昇で気を付けたい病気3選 食中毒&ノミ&感染症対策は?

春になると気温が高くなって過ごしやすくなりますが、気温の上昇は犬にとって注意が必要な事象でもあります。気温が上がると食べ物が傷みやすくなったり、ノミが活発化したりするためです。

そこで今回は、春に気を付けたい食中毒やノミによる皮膚炎、野生動物からの感染症について、獣医学修士の齊藤邦史先生に予防方法などを伺いました。

傷んだ飲食物からの「食中毒」に注意!

ミニチュア・シュナウザーのパンちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
冬から一気に気温が上がる春は、食べ物や飲み物が傷みやすくなる季節です。とくにウエットフードなど水分が多い食べ物は、開封後にそのまま放置すると腐敗しやすく、犬が口にすると食中毒を起こすおそれがあります。

食中毒の予防&対策方法

・ウエットフードや半生タイプのおやつの場合、開封後は冷蔵保存して、早めに食べきりましょう。
・ドライフードは、開封後パッケージの空気をできるだけ抜いてから封をしてください。また、高温多湿の場所や直射日光が当たる場所は避けて保管しましょう。
・フードボウルは毎食後よく洗い、しっかり乾かしてから使用すると雑菌予防になります。
・飲み水も長時間放置せず、こまめに入れ替えましょう。

活発化したノミによる「ノミ刺咬性皮膚炎」に注意!

ミニチュア・ダックスフンドのミミちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ノミは、気温が13℃を超えると活発化するといわれているため、春になるとノミの繁殖や活動が活発になり、犬が刺されてしまうことがあります。ノミに刺されると、ノミ刺咬性(しこうせい)皮膚炎を起こし、刺された部位に赤い発疹やかゆみが出ることがあるので、ノミに刺されないようにすることが大切です。

ノミ刺咬性皮膚炎の予防&対策方法

・愛犬の体重にあった駆除薬を定期的に確実に投与しましょう。
・愛犬が過ごす場所は、こまめに掃除機をかけましょう。
・犬用のベッドや毛布、洋服などは、定期的に洗ったり日干ししたりして清潔な状態を保つといいでしょう。

野生動物の排泄物などからの「感染症」に注意!

チワワのココくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
近年は、ハクビシン、アライグマ、イノシシなどの野生動物が都市部にも出没するようになりました。暖かくなると活発化するそれらの動物と愛犬が接触したり、野生動物の排せつ物を愛犬が口にしたりすることで、細菌や寄生虫由来の感染症を起こすおそれがあります。
こういった感染症の中には人にうつる病気もあるので、徹底した予防が不可欠です。

感染症の予防&対策方法

・むやみに茂みに入らせたり、ニオイかぎをさせたりしないようにしましょう。
・野山などを散歩する際は、必ずリードを装着した状態で行いましょう。
・万が一野生動物に遭遇しても、近付いたり刺激したりしないよう心がけてください。
暖かく過ごしやすい季節を楽しむためにも、食中毒、ノミ、感染症対策をしっかりと行いましょう。
お話を伺った先生/齊藤邦史先生(斉藤動物病院院長 獣医学修士 日本臨床獣医学フォーラム監事 日本獣医皮膚科学会会員)
参考/「いぬのきもち」2025年4月号『この時季ならではの理由があった! 春だから気をつけたい 犬の不調・病気』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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