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「犬たちの魅力を伝えて新しい家族を見つけたい」”中型犬雑種”のための保護犬譲渡会について担当者に聞いた

愛犬を迎える場合、保護犬を考える人もいるでしょう。

9月18日(祝)に東京都内にて、4つの保護団体・個人ボランティアによる「中型犬雑種」だけの保護犬譲渡会が開かれます。
今回は主催団体の一つであるアグリドッグレスキューの広報鈴木さんにお話を伺いました。

「中型犬雑種の譲渡が決まりにくい状況がある」

笑顔のとんすけちゃん
とんすけちゃん推定10カ月。他の犬が大好きな男のコ
アグリドッグレスキュー鈴木さん(以下鈴木さん):
「昨今の保護犬の認知度向上にともなって、保護犬を迎える人も増え、保護犬の殺処分数は年々減少傾向にありますが、動物愛護センター等の施設に収容されている犬たちの多くは、中型犬の雑種(両親が異なる犬種で純血種ではない、純血種同士の交配から生まれた犬ではない)たちと聞きます。いくつかの保護犬団体の譲渡状況を伺っていますが、中型犬雑種のコたちは、家族がなかなか決まらない状況があります」

「中型犬雑種」の譲渡がすすみにくい状況について、何か考えられることはあるのでしょうか。

鈴木さん:
「まず、大きさということがあるかと思います。飼い主さんの住居、例えばマンションの規定などによっては大きな犬を飼えない、小型犬がよいなどの状況があると思います。またそれ以外では、イメージとして小さい犬のほうが飼いやすいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
複数の保護団体の方にもお話しを聞くと、中型犬雑種の譲渡がなかなか決まらない状況があり、以前はあった問合せ数が減っていたり、譲渡会に来られる方から『中型犬雑種は性格が難しいのではないか』という声も聞かれました。ですが犬は一頭ごとに違います。そのコそのコの気質や性格を知ったうえで、そのコに合った適切なかかわり方をすれば、魅力あふれる家族になれるのではないでしょうか。こうした、なんとなく皆さんが持っているイメージも変えていけたらと思っています」

「中型犬雑種」だけの保護犬譲渡会を開催

そのような状況のなか、複数の保護団体、個人ボランティアの方と意見交換をしていく中で「中型犬雑種の魅力を知っていただき、彼らに幸せな家族を見つけたい」という共通の強い思いがあることに気づき、今回「中型犬雑種だけの譲渡会」を共催することになったといいます。

鈴木さん:
「横のつながりを持って中型犬雑種のための譲渡会を共催することになりました。中型犬雑種だけのための譲渡会は今までありそうでなかった試みではないかと思います。
もし、犬たちの性格や大きさなどその他気になることがある方は、ぜひ直接犬たちに会っていただきたいと思います。犬たちには個体差がありますので、そのコそのコ自身の魅力ををお伝えしたいと思いますし、少しでも多くの方に犬たちについて知っていただく機会になればと願っています」
横たわるりんくちゃん
リンクちゃん推定1才も譲渡会参加予定。人に対してはかなりシャイだけれど、犬に対してはとても友好的で物怖じしないそう
譲渡会には生後6カ月頃~9才頃までの犬たち約25頭が参加予定。今後は年4回程の開催を予定しているそうです。
【中型雑種のための保護犬譲渡会「雑会(ざつかい)」】
◆開催日時
2023年9月18日(祝) 12:00~15:00
◆会場
専門学校日本動物21(東京都墨田区錦糸1-11-10)
◆参加団体
NPO法人アグリドッグレスキュー・あにまるあんさんぶる・いぬ助け・神栖わんにゃんレスキューOHANA・個人ボランティア3名 (五十音順)
◆お問い合わせ ※保護犬譲渡会に関するお問い合わせは以下よりお願い致します
「雑会」事務局
メール zatsukai0918@gmail.com
※会場「専門学校動物21 」へのご連絡はお控えください
【中型雑種のための保護犬譲渡会「雑会(ざつかい)」】
取材・文/いぬのきもちWeb編集室
取材協力・画像提供/「雑会」事務局
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