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<PR>【マダニ媒介性疾患】SFTSに関する5つの誤解 〜正しい知識で、正しく怖がる〜
(SFTS:重症熱性血小板減少症候群)

人・猫・犬の命と健康を脅かすSFTSとは?


誤解①:我が家は都市部の市街地。マダニなんていないから大丈夫!

野生動物の都市進出や林縁の拡大により、マダニとの接点機会が増加しています。また、人へのSFTS感染ルートはマダニからにとどまりません。感染した犬や猫の体液などから人に感染することがわかっています。つまり、愛犬や愛猫が感染すれば、飼い主にもリスクが及ぶのです。
自分自身がマダニに寄生されないよう注意するのと同時に、愛犬や愛猫をSFTSから守ること、それが家族みんなの健康に直結します。
誤解②:SFTSは西日本の病気でしょう?

確かに症例は西日本に多いものの、SFTSへの感染歴を示す野生動物が東北地方から、またSFTSウイルスを保有するマダニは全国各地、北海道からも見つかっており、病気の広がりが懸念されます。2025年5月には茨城県でSFTSの猫への感染が確認され、翌月も同じ茨城県で犬への感染例が報道されました。関東圏では初の猫・犬の感染事例です。関東以北に住む方にとっても、「対岸の火事」ではいられないのです。
誤解③:マダニが活発なのは春と夏。冬は大丈夫でしょう?

マダニは気温が約10℃を超えると活発に活動するため、温暖な季節は特に注意が必要ですが、種類とエリアによっては冬でも活動することが知られています(*2)。 また、近年の温暖化によってマダニの活動期が伸びているとも考えられますので、愛犬・愛猫のマダニ対策は一年を通じて行うことを推奨します。
誤解④:人間では重症化する怖い病気だけど、犬や猫は大丈夫!

猫では致死率が約60%と高く、非常に重篤な経過をたどることがあります(*3)。血小板や白血球の減少に加え、黄疸、発熱や嘔吐も高頻度で観察されます(*4)。
犬でも感染例が増えており、致死率は44%と報告されています(*3)。猫と同様に、白血球や血小板の減少、発熱がよく見られます。しかし、犬の場合、猫に比べて軽症で、不顕性感染(病原体に感染していても、症状が現れない状態)の可能性も示唆されています(*4)。
愛猫、愛犬の健康を守るために、マダニの付着を防ぐ工夫と定期的な駆虫薬の投与は極めて重要です。
誤解⑤:毎月の駆虫薬はマダニが吸血することで駆除するので、SFTS防御には意味がない?

マダニの吸血開始後、SFTSウイルスが伝播するタイミングはまだ明らかになっていません。したがって、残念ながら駆虫薬がSFTSウイルスの感染を阻止するという科学的根拠はありません。しかし、速効作用のある駆虫薬はマダニの寄生を最低限に抑えること、及び、万が一感染していた場合にSFTS保有マダ二を拡散し新たな感染源になってしまうリスクを避けることから、1年を通じた駆虫薬の投与が推奨されています。
駆虫薬の投与と同様に、散歩コースに注意する、外から帰ったら全身をくまなくチェックする、といった対策が重要です。人の場合、肌を露出しないよう長袖・長ズボンの着衣が推奨されますが、犬もそのような服を使用するのも有効と思われます。
猫は完全室内飼育を徹底しましょう。猫の感染例はほぼすべて室外に行く猫で、多くは駆除薬の投与を受けていません(*5,6)。室内飼育であっても野外に行く同居動物がいる場合、マダニが室内に持ち込まれる可能性があるため、定期的な駆虫薬の投与が必要です。
正しく知って、正しく怖がる。そして正しい対策を!
SFTSは注意すべき感染症ですが、正しい知識と予防策があれば、過度に恐れる必要はありません。犬や猫の飼育放棄や保護活動を止めたりすることは、かえって社会全体のリスクを高めてしまいます。SFTSの感染予防と拡散防止に対し、ご家族は大きな役割を担っているのです。

マダニを速効駆除する「シンパリカ」
シンパリカは「サロラネル」を含む犬用ノミ・マダニ駆除剤。速効性が強みで、投与後ノミに3時間、マダニに8時間で駆除効果を発現します。農薬系の殺虫成分を含まず、はじめから犬のために開発された、安全性が確認されているお薬です。

犬猫と家族のための「ハッピーメディケーションクラブ」

正しい知識、正しい対策で、みんなの命を守ろう

①SFTSリスクが拡大していることを知り、正しい情報を入手すること
②猫は完全室内飼育を。犬のお散歩時にはマダニの付着を防ぐ工夫を
③駆虫薬は『マダニの速効性』に注目。一年を通じて確実に投与
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