いいオシッコをつくるには、体のめぐりがいいことが大事。そのためには十分に水分をとる必要がありますが、愛犬がなかなか飲んでくれず、悩んでいる飼い主さんもいるのではないでしょうか。今回は愛犬の飲水量をアップするアイデアを、若山動物病院院長の若山正之先生に教えていただきました。
いいオシッコのために、水分摂取が大切な理由
水は体にとって大事な成分。体に入った水は血液に取り込まれ、全身をめぐって腎臓に送られ、オシッコになって排出されます。この循環をキープするには、水分を充分に摂取することが大切です。このほか、排尿には尿路の雑菌を洗い流す役割もあります。体に見合った量のオシッコをするためにも、水分摂取は欠かせません。
好みの器を見つける
犬は頭を下げるより水平に保てるほうが飲みやすいため、高さのある水飲みボウルがおすすめです。なかには陶器やステンレスなど、素材にこだわる犬もいるそう。また、水飲み器の中で水を循環させる流水タイプを好む犬もいます。水飲みボウルの高さは、小型犬で5cm、大型犬で15cm程度がおすすめです。
好みの水温を見極める
水温の好みも犬によって異なり、ぬるま湯が好きな犬もいれば、常温を好む犬もいます。常温の水に氷を浮かべるとよく飲む犬もいるようです。季節によって好む水温が変わることもあるので、臨機応変に対応したいですね。
水飲みボウルをたくさん設置する
人でも、水が手に届くところにあれば飲むけれど、わざわざ取りに行くほどではない、なんてことがありませんか? その感覚は犬も同じです。愛犬がくつろぐ場所やフードボウルの横など複数の場所に水飲みボウルを置き、すぐに飲める環境を整えましょう。
散歩中に一服する
また、散歩の途中で水飲み休憩をとるのもおすすめ。体を動かすと体内のめぐりがよくなり、水を欲しやすい状態になるためです。飼い主さんも水を飲むようにすると、より促しやすくなります。
風味をちょい足しして飲む気にさせる
犬の興味をそそって飲ませるのも手です。犬の嗅覚は優れているため、風味づけはほんの少しでOK。ドライフードや薄切りのきゅうりを浮かべたり、食塩無添加の顆粒とりがらだし、ささみのゆで汁やヤギミルクなどを少し加えてみるのもよいでしょう。
“食べる水”にしてみる
水をあまり飲まない犬には、寒天やゼラチンで固めた水を食べさせる方法も。ウエットフードを少し混ぜてから固めて、おやつ代わりにしてみてもいいですね。寒天は便秘しがちな犬にもおすすめ。おなかが弱い犬にはゼラチンを使うといいでしょう。
食事で水分をとる
食事から水分をとる方法は、食べることが好きな犬に向いています。ウエットフードは重量の80%ほどが水分のため、水分摂取量を増やすのに効果的です。いま与えているドライフードを、ぬるま湯でふやかして食べさせても◎
愛犬の飲水量をアップさせるには、飼い主さんのサポートが不可欠です。いろいろな方法を試してみて、無理なく増やしていきましょう。
お話を伺った先生/若山正之先生(若山動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2025年10月号『「めぐりがいい」は健康の基本!いいオシッコの作り方』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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