子犬のしつけがスタートしたら、やるべきことは山ほどあります。「留守番」のしつけも、そのひとつ。早めに留守番に慣れてもらった方が、飼い主さんや愛犬にとって暮らしやすくなるはずです。子犬が上手に留守番ができるようになるために、まずはハウス周りの環境を整えることから始めましょう!
まずはサークルを用意しよう!
子犬を迎える前に、まずは専用のサークルを用意して犬用のスペースを作ってあげましょう。サークルを用意せずフリーな状態で飼育する飼い主さんもいますが、サークルを用意するメリットはたくさんあります。
サークルを用意するメリット
・自分だけのスペースがあると、愛犬は安心してリラックスすることができる
・飼い主さんと離れる時間ができるので、自立心が育つ
・サークルに入れておけば、イタズラや誤飲・誤食を防止できる
このように、サークルがあると愛犬がリラックスできるだけでなく、トラブルをあらかじめ予防できるので、最初から用意しておくことをおすすめします。
留守番のときにも大活躍!
サークルは留守番の際にも活躍します。フリーな状態で留守番をさせるよりも、サークル内で留守番をさせた方が犬は落ち着きやすく、飼い主さんはもちろん、愛犬にとっても安心です。
犬の一生は人と比べたら短いですが、それでも最初から最期までひと時も離れないのは難しいこと。長く飼育するうえでは、必ずお留守番が必要になるでしょう。そのときに、安全に留守番ができるサークルがあったほうが愛犬のためなのです。
サークル内の整えかた
長い時間を過ごすハウスは、愛犬が落ち着いてくつろげる環境にしてあげましょう。サークル内に必要なものは、クレート・水・トイレトレーの3つです。
クレート
愛犬の寝床となる場所です。布製の犬用ベッドだと、カミカミ期の子犬にとってはかじり取って誤飲してしまうおそれが。クレートなら誤飲の心配がなく、安全に眠ることができます。
水
犬は排泄場所で飲食をしない傾向があるので、水はトイレとは反対の場所に設置してください。給水ボトルタイプだと、ひっくり返す危険がないので安心です。水はいつでも飲むことができるよう、常に置いておきましょう。
トイレトレー
トイレシーツをビリビリに破いてしまうタイプの犬には、メッシュ付きのトイレトレーがおすすめ。メッシュ付きを嫌がる場合は、新聞紙を敷いて対応してみてください。食フン予防のためにも、排泄したらすぐに片づけができるよう、トイレ用のお掃除セットはサークルのそばに置いておくといいですね。
留守番の際のポイントは?
いざ愛犬を置いて家をあけるとき、もっとも気を付けなければならないことが、「犬が安全かどうか」です。フリーにして何をしでかすかわからない状況で留守番させるよりは、愛犬がリラックスして過ごせるサークルの中で待ってもらう方が圧倒的に安全です。
ではここで、サークル内で留守番させる際のポイントをご紹介します。
誤飲のおそれがある「おもちゃ」は入れない
留守番中、暇だろうからとサークルにおもちゃを入れる場合があるかもしれませんが、少しでも壊れる・破れる・飲み込めるおそれがあるおもちゃは、サークルに入れないようにしてください。
屋根部分にカラビナをつける
元気な犬だと、ジャンプして屋根を押し上げてしまうことがあります。危うそうな場所にはカラビナをつけて、サークルからの脱走を防止しましょう。カラビナは誤飲防止のため、ゴム製ではなく金属製のものがおすすめです。
声かけは普段通りに
飼い主さんの不安は愛犬に伝わるもの。愛犬が不安にならないよう、出かける前は普段通りに接してください。ただし、後追いや要求吠えなど、声をかけない方がいい場合も。愛犬の性格を普段からよく観察しましょう。
ハウス周りの環境を整えて愛犬が安心できるスペースを確保してあげれば、留守番のしつけだけでなく、そそうやイタズラの防止にもつながります。愛犬の安全と安心のために、できることはしてあげましょうね。
参考/「いぬのきもち」2018年7月号『子犬に必要なしつけとお手入れを紹介!さいしょの一歩 しつけ ハウスまわりの環境づくり』(監修:日本動物病院協会公認家庭犬インストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 さいたま市動物愛護推進委員 戸田美由紀先生)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。