犬のしつけは、しっかりとほめてごほうびを与えることで上達しやすくなります。しかし、ごほうびをなんとなく与えている場合は、なかなか上達しないことも。そこで今回は、ごほうびに最適なモノと与える量や大きさについてご紹介します。ごほうびを見直して、しつけの練習に役立てましょう!
そもそも「ごほうび」とは?
「ごほうび」とは、愛犬に何かしてほしいことを教えて、それができたときに「報酬」として与えるフードやおやつのこと。また、新しいことを教えるときは、最初にフードやおやつのニオイをかがせながら正しい方向に導く、「誘導」としての役割もあります。
間食や食後のデザートなど、愛犬の楽しみのために与える「おやつ」とは別物と考えましょう。
「ごほうび」はどのくらいあげればいい?
しつけのごほうびの場合は、「できたことをその場ですぐほめる」ことが重要です。そのため、1回で愛犬がペロッと食べられる、人の小指の爪の先程度の量(大きさ)で、食べやすい素材を選びましょう。大型犬の場合は、もう少し大きくてもOKです。
愛犬に「何かを食べた」と思わせられれば充分。たくさん練習してほめることが大切なので、1回の量を抑えるように注意しましょう。
「ごほうび」にあげるモノは?
では、具体的にどのようなものをごほうびを与えればよいのでしょうか。
基本的にはフードでOK
主食として与えているフードも充分ごほうびになります。1日分のフードから、しつけのごほうびに使う分を分けておくのがおすすめ◎残ったらゴハンの時間に与えればいいですし、あえてゴハンの時間を設けず、1日数回の練習で1日分のフードを使いきっても問題ありません。
犬用おやつや食材でも問題なし
難しいしつけを教えるときや、外で練習したり、ほかの犬がいたりする場合など、愛犬が集中しにくいときには嗜好性の高いおやつが役立ちます。人用の食べ物なら、味付けのしていないゆでた野菜や肉など、ヘルシーな食材をごほうびに使うのはアリです。
また、ごほうびに使うフードやおやつは、愛犬が好きな順番にランクづけしておくと◎ふだんは下位のごほうびを使い、上位のごほうびは、刺激や誘惑が強くて集中力が落ちぎみのときに使うなど、上手に使い分けをしましょう。
このように、犬にとって“うれしいもの”をごほうびとして適量与えることは、しつけ成功の手助けになります。愛犬をしつけることは、今後の愛犬との生活をより豊かにすることに繋がるため、しっかりと行っていきましょう!
参考/2018年6月号「愛犬がもっともっとイイコになる♪ごほうびの与え方ガイド」(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 さいたま市動物愛護推進委員 戸田美由紀先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。