犬との生活の困りごととしてよく挙がるのが、愛犬の「吠え」について。とくにブラッシングや足拭きなどのお手入れのときに体を触ろうとすると吠えられて困っている飼い主さんが多いようです。
「愛犬に触れようとする→愛犬が吠える→お手入れをあきらめる」という流れが続くことで、愛犬が「吠えれば苦手なお手入れをしなくて済む!」と覚えてしまい、吠えが悪化してしまうことも。
今回は、体を触ろうとすると吠えてしまう愛犬におすすめの解決策を3つご紹介します。これ以上悪化させないために、ぜひ試してみてくださいね!
1)長持ちするおやつをなめさせながら少しずつ触れてみよう!
まずはゴム製おもちゃの内側の“返し”の部分にチーズを塗ったり、柔らかいジャーキーなどを詰めたりして愛犬が長時間なめたり噛んだりできる「長持ちおやつ」をつくりましょう。それを上の写真のように片手で持って愛犬をおやつに集中させます。その隙に、もう一方の手で愛犬の体をやさしく触りましょう。最初は短時間でもOK。繰り返すことで徐々に触られるのに抵抗がなくなり、吠えが軽減されるはずです。
2)犬が嫌がりにくい手の甲で触ってみよう!
手の平で触ろうとすると、「つかまれるかも!」と愛犬が警戒しやすくなることがあります。まずは手の甲を使って、触れるか触れないかくらいの力加減でサッと触りましょう。その後、吠えずに我慢できる範囲で、徐々に触れる回数を増やします。犬が嫌がりやすい顔まわりや足先、お尻まわりは避け、嫌がりにくい体側や背中などを中心に触ると、慣れさせやすいです。
3)手を怖がっているなら、大好きなおやつを手から与えてみよう!
犬によっては、以前叩かれたことがあるなど、人の手にトラウマがあり、触られるのが苦手になった場合もあります。その場合、手にいいイメージをつけるところから始めると◎。愛犬が大好きなおやつを手にのせて見せ、愛犬が自分からおやつを食べるのを待ちましょう。難なく食べられるようになったら、少しずつ体を触って慣れさせましょう。
愛犬に触ろうとすると吠えてしまって困っている飼い主さんは、今回紹介した3つの方法で愛犬にできそうなものからぜひ取り入れてみてください。
困っていた吠えの問題が減ると、気持ちにゆとりができて、もっと愛犬との暮らしを楽しめるようになるはずですよ!
参考/いぬのきもち18年9月号「5人のスペシャリストが集結! 直しておきたい、犬の“吠え問題”に挑む!」(監修:しつけインストラクター 西川文二先生、行動治療の専門家 菊池亜都子先生、トリマー 二村陽子先生 ほか)
文/melanie