一般的に、人は14歳ごろになると「反抗期」を迎えますが、犬も生後6カ月~1才ごろになると「第1反抗期」と呼ばれる時期を迎えるといわれています。ここでは、「第1反抗期」に犬が見せる行動と、飼い主さんが取るべき対処法をご紹介します。
犬の「第1反抗期」とは?
個体差はありますが、体が成犬時とほぼ同じサイズに成長し、自我が芽生え始める生後6カ月~1才ごろの犬は「ここで○○してみたら、飼い主さんはどう反応するのかな?」と、飼い主さんを試すような行動を見せることがあります。その中には、反抗的な行動が数多く見られることも…。
しかし、ここで飼い主さんがひるまずに正しく対応すれば、まだまだ従順な年ごろなので、比較的短期間で反抗期がおさまることも期待できます。ではこの時期、犬はどのような反抗的な行動を見せるのでしょうか。飼い主さんの取るべき対処法もあわせてご紹介します。
「第1反抗期」に犬が見せる行動と対処法 ①
リードをつけようとすると、逃げて反抗する!
リードをつけるときに反抗する場合は、愛犬の好きなおやつを使うのがおすすめ。おやつをなめさせながら、愛犬の首輪を持ち、リードをつけてあげましょう。この方法を毎回繰り返すと、落ち着いてリードがつけられるようになるはずです。
ハウスに入れると、吠えて反抗する!
この場合、飼い主さんが根負けしてしまうこともありますが、ここで愛犬を出すと、「吠えれば要求が通る!」と勘違いしてしまいます。ハウスで愛犬が吠えたときは、心を鬼にして、見ない・話しかけないを徹底し、『無視』を貫きましょう。愛犬が諦めて吠えやみ、落ち着いたときは声だけでほめるのがポイントです。
「第1反抗期」に犬が見せる行動と対処法 ②
抱っこしようとすると、暴れて反抗する!
この場合、暴れるたびに愛犬を床へ下ろしていると、「抱っこのときは、暴れれば解放してもらえる!」と勘違いしてしまうことがあります。愛犬が暴れたら飼い主さんの体にピタッとくっつけて、諦めて暴れなくなるまで、じっと待ちましょう。完全に落ち着いたら下ろしてもOKです。
お手入れをしようとすると、噛んで反抗する!
犬は噛んで嫌なことが回避できると、次からも噛むようになってしまうので、注意が必要です。お手入れするときは、長くなめたり噛んだりできるタイプのおやつをなめさせながら行うと、お手入れ自体の印象がよくなり、噛まなくなるでしょう。
犬の「第1反抗期」をうまく乗り越えるためには、飼い主さんの毅然とした対応が功を奏します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2018年1月号『うちの犬にも反抗期が来た!どう向き合う?どう乗り越える?』(監修:ジャパンケネルクラブ、日本警察犬協会および日本動物病院協会認定インストラクター 戸田美由紀先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。