人と暮らす犬は、日々何かしらのストレスを感じているといわれています。ストレスがあまりに重なると、病気になることも。
そこで今回は、ふれあい不足による、犬のストレスサインについて解説します。愛犬に当てはまる行動がある場合は要注意! 愛犬との時間の見直しはもちろん、病気が疑われる場合は、獣医師に相談しましょう。
体をかく・なめる
飼い主さんとのふれあい不足が積み重なると、犬はストレスを感じて「皮膚炎」や「脱毛症」といった皮膚の病気になることがあります。その結果、しきりに体をかいたり、なめたりするようなしぐさが見られることがあるので、注意してください。
また、「常同症」という心の病気でも、似たような行動を取ることがあります。これは、感じているストレスを何とか自分で解消しようと、同じ行動を何度も繰り返してしまう病気です。足先など決まった場所を噛んだり、なめ続けたりするほか、自分のしっぽを執拗に追う、同じ場所をウロウロするなどのしぐさが見られることも……。
小さくうずくまる
犬が小さくうずくまったり、飼い主さんにお腹を触られるのを嫌がったりするときは、腹痛を感じているおそれがあります。この場合、さまざまな病気が疑われますが、そのひとつに、ふれあい不足などによるストレスが原因の「胃潰瘍」を発症しているケースが考えられます。
この病気になると、腹痛のほか、吐血や食欲がなくなるといった症状があらわれるのが特徴です。
どんなに与えてもゴハンを欲しがる
ふれあい不足などのストレスが続くと、犬は食欲が増進して、異常に食べたがる「肥満症」という病気に陥ることがあります。飼い主さんの顔を見るたびに、一日中食べ物を欲しがったり、いくら食べても満足しなかったりするような場合は要注意です。
この病気は、遊びや散歩といった、食べること以外の楽しみが少ない犬に発症しやすいといわれています。
愛犬が上記のようなしぐさや行動をしていたら、ストレスがたまっていないか、愛犬との生活を見直してみましょう。もしも愛犬との時間が足りていないという場合は、外出前に少しでもいいので散歩に連れて行ったり、室内遊びをしたりするなど、毎日のスキンシップを心がけてみてください。
犬が心身ともに健やかに暮らすためには、飼い主さんとふれあう時間が“何よりも”大切なのですよ。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『ふれあい不足や留守番によるストレスかも? 犬の4つのしぐさに注意』
文/hasebe
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