犬と暮らす
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SNSで話題の #隙間犬! 犬が狭い隙間に入る理由を先生に聞いた
そこで今回は、犬が狭い隙間に入る理由について、「いぬのきもち獣医師相談室」の先生にお話をうかがいました。
犬が狭い隙間に入る理由とは?
獣医師:
「犬が狭い隙間に入る理由は、狭い空間が本能的に安心でき、落ち着くからでしょう。犬の祖先のオオカミは、暗くて狭い穴の中で身を隠して生活し、群れを作って身の周りを固めていました。このような名残が関係していると考えられます」
――狭い場所は、犬にとって落ち着く場所なのですね!
本能的な行動以外で狭い隙間に入る理由は?
獣医師:
「本能行動以外に隙間に入りたがる理由としては、調子が悪いときや不安なときなど、隙間から出てこないことがあります。そういう場合は、無理に引き出そうとせずに、犬の様子を見ながら調子を確認しましょう」
――体調不良でも隙間に入ることがあるのですね……。
獣医師:
「ほかにも、犬は妊娠や偽妊娠でも囲われた場所に引きこもることがあります。また、認知症や白内障など、老齢性の変化によっても隙間に入り込もうとすることが。この場合は、目が見えていない、運動機能の低下で後ろに下がれないなどの理由が考えられます」
――妊娠の可能性があるメス犬やシニア犬の飼い主さんは、注意深く愛犬の様子を観察してあげる必要がありそうですね。
子犬がトイレの隙間で寝てしまうのはなぜ?
獣医師:
「犬は本来、自分の寝床とは離れたところで排泄したがります。そのため、トイレを認識できている犬は、トイレでは寝ないことが多いです。しかし、トイレのあるサークルが広すぎると、トイレトレーとサークルの間という囲まれた場所に入ることで安心し、仰向けになったり、寝てしまったりすることがあるかもしれません」
――子犬ならではの行動ともいえそうですね。
隙間に入り込んだときの注意点とは?
獣医師:
「犬が隙間に入ったときは、リラックスをしているのか、それとも調子が悪くて隠れてしまったのかを見極めることが大切です。もしも調子が悪いときは、隙間でおもらしをしていないか確認し、様子を観察しましょう」
――ありがとうございました!
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/hasebe
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