犬と暮らす
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犬と猫、そして人とこれからやっていきたいこと vol.4【いぬねこ宅の幸せスタイル】
vol.4 犬と猫、そして人とこれからやっていきたいこと
みんなが自然と笑顔になれる空間
そして昼下がりには、ご近所の若いママさんたちが子どもを連れて「お茶、いいですか?」とやってきました。「あらら、ここはドッググッズのお店ですよ」と思いながら状況を見守っていると、「あ、いらっしゃーい!」と迎える俵森さん。
そうでした。ここは、犬や猫だけでなく、人のための空間でもあるんですよね。ふりそそぐ日差しを浴びながら、テラスでおしゃべるするママさんたちの、リラックスした表情が印象的。これが俵森さんが目指しているという「犬も猫も、そして人も自然と笑顔になれる空間」なんですね。
暮らしの延長線上で
確かに「犬や猫、人の暮らしのあれこれを扱うお店だから、暮らすようにお店をする」というのは、説得力がありますね。「このマット、うちの玄関にも合いそうだわ」なんてイメージしやすいし、確信を持って気持ちよくモノを選ぶことができそう。
店内のゆったりしたディスプレイを眺め、「あのセーターは、うちの犬に似合うかなぁ」、「愛犬の誕生日には、新しいカラーをプレゼントしようかな。でも犬的には、おいしいおやつのほうが喜ぶかしら……」なんて考えながらお茶を飲むひとときは、想像しただけも癒されます。
ナジャ「次はあたしね!」1Fのパティオにて。
愛犬とゆったり過ごしてもらうために
そのことに話を向けると、俵森さんは
「そうですね。犬と猫と、そして人にとって、くつろげる空間でありたいと思っています。欧米など海外では、飼い主と一緒に犬も当たり前のように電車に乗る国もあるし、公共の施設に一緒に行ける国もありますよね。それが本当にうらやましくて。日本もそうなったらいいなぁと思うけど、なかなか叶いません。
なので、せめてこの空間に来たときだけでも、犬も人もゆったり過ごしてほしいんです。散歩の途中にも気軽に寄ってもらったり、1Fは、おいしいフレンチ総菜のお店なので、遠方から来られても1Fでランチを楽しんでもらって、1Fと2Fを行ったり来たりしながらこの空間を楽しんでもらえたらうれしいですね」
いつも保護犬たちのことが気になって・・・
「保護犬たちのことがいつも気になっています。身勝手な人間の犠牲になるのは、いつも動物たちなんですよね。活動については、関心があるものの、なかなか本格的には動けていないのですが、広い視野を持ちながら自分のできることを続けていきたい。いつか日本も殺処分ゼロの国になれるといいなと思います」
そう話す俵森さんの視線の先にはコボ。
ナジャとコボをパートナーに
俵森さんが今後やってみたいことは?
「うーん、いろいろあるけど、とりあえずは『来てよかったな、買ってよかったな!』と思ってもらえるような空間と商品を提供していきたいですね」
犬がそばにいるから、いいアイディアも浮かぶそう。ということは、ナジャとコボ、俵森さんにとってはビジネスパートナーでもあるのね……?
お店では、犬の手編みのセーターやフレッシュリースの作り方などのワークショップも定期的に開いています。春には、大人気のぬいぐるみ作家・金森美也子さん(先月の「いぬねこ宅の幸せスタイル」に登場)の『いぬねこ展』も開催予定とか。気になる方は、HPなどをチェックしてみてくださいね。
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