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山に行くと犬は若返る?【穴澤賢の犬のはなし】

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少し前、山の家のお客さんがやって来た。公私ともにお世話になっているデザイナーの冨安修一さんご夫妻と愛犬のマル子で、大吉と福助も何度も会っている。


マル子はわりとテンション低めで、いつも会った瞬間はしっぽを振って笑顔で大喜びしてくれるのだが、挨拶が済んだら何事もなかったように落ち着いて、おとなしくなる。吠えないし、動き回ったりもしない。大吉と同じ7才だが、そういうおっとりした性格なのだ。


そんなマル子が、山ではどういう反応をするのだろうと思っていたが、なんとドッグランに入るなり走り出した。いつものマル子を知っているだけに「うそー!」と驚いてしまう。大吉と福助と追いかけっこをしたりしない。ただ、楽しくてしょうがないという感じだ。ドッグランは斜面になっているから、それも嬉しいらしい。


冨安さんによれば「走っても5分で飽きると思う」とのことだったが、その後も15分くらいあっちへぴょこぴょこ、こっちへぴょこぴょこ走り続けていて「マル子がこんなに走るとは」と驚いていた。そしてしばらくしたら、地面に寝転んで足をバタバタさせたりして、泥んこになりながらはしゃぎまくっている。


大吉も福助もそうだが、山の何がそんなに楽しいのだろう。夏なら涼しいからとかまだわかるのだが、今は冬だし、朝夜は氷点下になるから寒いくらいなのに。標高か空気か自然が多いことかはわからないが、犬たちは山が大好きらしい。顔つきも動きも少し若返る気がする。マル子も、ふだんに比べると明らかに若返っているように見える。


その後、部屋に入るとマル子は走り疲れたのか、初めての場所なのに探索もせずいきなり昼寝しはじめた。少し寝たら復活したのか、夕方にはまたドッグランで楽しそうに走っていた。そして夜になると、人間たちはわいわいやっている横で早々に爆睡。


いつも思うが、遊び疲れて寝ている犬の寝顔を見ると、なぜこんなに嬉しくなるのだろう。





プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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