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大吉へのある疑念【穴澤賢の犬のはなし】

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随分前に録画してあった「イヌvsネコ ペット徹底対決(Eテレ)」という番組を見た。犬と猫の能力や特徴を検証していく内容だったが、その中に妙味深い実験があった。皿を2つ用意して、片方にはおやつを一粒、もう片方には5粒くらい入れる。


そして飼い主が一粒入った皿を手に持ったり、注目したりすると、犬や猫はどっちを選ぶか試すというものだった。すると、なんと犬はすべて飼い主が持っている皿の1粒を食べた。対して、猫は迷いなく多い方の皿を平らげ、その後で飼い主の前に来て1粒を食べる。これはどういうことだろう。


犬は飼い主が興味を示しているものを選ぶが、猫は関係なく自分で判断している、ということなのだろうか。何となくわかるが、本当にそうなんだろうか。そこで我が家でも試してみることに。同じように2つの皿に、それぞれおやつを1粒と5粒くらい置いてみた。そして1粒の皿を手に持ってみた。さて、大吉と福助はどっちを選ぶか。


結果、福助はまっすぐ1粒の皿に向かってきた。おぉ、やっぱりそうなのか。と思いきや、大吉は少し遅れて多い方へ直行して食べた。私の持っている方へは興味も示さなかった気がする。2つの皿を用意したときから、どっちを選ぶか決めていたのか?


不思議に思ったので、もう一度試してみたが、やっぱり同じ結果だった。ただし、この検証は少し条件が間違っていると思う。2頭の前に2つの皿があったら、どっちかが自分のものだと認識するだろうから。日頃からおやつをあげるときも、必ずどちらにも与えているし。かといってどちらかを隔離して実験しようとしても、第三者の協力がないと、なかなか難しい。


わかったことは、おやつの量に関わらず、福助は私が持っている皿を選ぶということだろうか。一方、大吉は私の持っている皿には興味を示さず、多い方へ直行した。もしくは、大吉も福助も最初から「自分の前方にある皿が自分のもの」と認識していたのかも。大吉なら、私の態度は関係なく見比べて選びそうな気もするが。




プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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