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パーツごとに理由が違う!? 犬が飼い主さんをなめるワケ
愛犬にペロペロとなめられる……飼い主さんなら、一度は経験したことがあるかもしれませんね。とても可愛らしい犬の行動ですが、どのような意味や理由があるのでしょうか。今回は、犬が飼い主さんをなめる意味や理由をパーツごとにご紹介します!
飼い主さんの『口』をなめるのは愛情表現

犬が飼い主さんの口をなめるのは、愛情・信頼・従順といった気持ちの表れです。
野生時代の犬は、群れのリーダーに対し「あなたに従います」という気持ちを表現するために、口をなめていたと考えられています。犬が飼い主さんや家族の口をなめるのは、その名残でしょう。
味やニオイが目的の場合も?
飼い主さんの口を熱心になめ続ける場合は、口のまわりについている“おいしい味”や“ニオイ”が目的かもしれません。
また、食べ物を催促するときにも同じような行動をとることがあります。これは、母犬の口をペロペロとなめて食べ物を催促していた子犬時代の名残。飼い主さんに「ごはんをちょうだい」とサインを送っているのでしょう。
飼い主さんの『耳』や『鼻』をなめるのはニオイが原因?

人の鼻の周辺は、汗や鼻水といった分泌物がたまりやすい場所。犬が飼い主さんの鼻をなめるのは、鼻周辺で好みのニオイを感じたのが原因もしれません。
また、耳をなめる場合も同様です。耳アカなどのニオイにつられてしまったのでしょう。このようなときは、しつこいくらいに鼻や耳をなめるはずです。
飼い主さんの『手』をなめるときは甘えたい気分かも

犬にとって飼い主さんの手は、ごはんやおやつをくれたり、なでてくれたりする“大好きなパーツ”です。
そんな飼い主さんの手をなめるのは、甘えたい気分のときや遊びに誘っているときでしょう。手をなめることで、犬なりにスキンシップやコミュニケーションをはかろうとしているのです。
「降参」の合図の場合も
お手入れ最中に飼い主さんの手をペロペロとなめるときは、降参の気持ちを表現している場合も。飼い主さんを信頼し「もう好きにして!」という気分なのかもしれません。
「なめなくても愛情は伝わっているよ」と伝えることも大切

犬の飼い主さんをなめるという行動の根本には、飼い主さんに対する「信頼」や「愛情」という気持ちがあります。そして、それを表現している最中に、好きな味やニオイを感じると、それらを堪能する方へ気持ちがシフトすることがあるようです。
犬の愛情表現とはいえ「人畜共通感染症(ズーノーシス)」の観点からも、あまりになめられすぎるのはよくありません。
なめられて困っている場合は、さりげなく顔をそらしてやめさせるようにしましょう。そして、やめて静かになったらしっかりとほめて、「なめなくても愛情は伝わっているよ」と愛犬に伝えてみてください。
人と犬が健やかに暮らしていくためには、犬が伝えたい気持ちを理解し、上手にスキンシップをとって行くことが大切です。
いぬのきもち WEB MAGAZINE|なめる部位ごとに犬の気持ちは違う?細菌感染の危険性も覚えておこう
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『なめる部位ごとに犬の気持ちは違う?細菌感染の危険性も覚えておこう』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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