犬が「ふーっ」とため息をついている姿を見たら、まるで人のように思えて、笑ってしまう方もいるかもしれませんね。今回は、犬がため息をつく理由と、その対処法について解説します。よく観察し、どんな理由でため息をついているのか考えてみましょう。
どうして犬はため息をつくの?
部屋で寝そべっているときや、ふとしたときなどに、愛犬が鼻や口から大きく息を吐きだして「ふーっ」とため息をついているのを見たことはありませんか?
実は、犬は人と同じように、ため息をつくことがあると考えられています。その理由としては、リラックスしているときやがっかりしたとき、また、ストレスを感じているときなどにも、気分を落ち着かせようとしてため息が出ることがあるようです。
このように、犬がため息をつく状況はさまざまですが、その理由は人とあまり変わらないようですね。
こんなときにもため息をつくことが!
しかし、犬のため息には、少し意外な理由も隠されているようです。
満足しているとき
犬は、ごはんを食べてお腹がいっぱいになっているときや、散歩を楽しんだあとなどにも、長いため息をつくことがあります。これは、無意識に出てしまうもので、満足しているサインといえるでしょう。
愛犬が満足そうにしていると、飼い主さんも幸せな気分になりますよね。
かまってほしくてアピールしているとき
一方、飼い主さんが忙しくてかまうことができないときなどにも、犬はため息をつくことがあります。これはかまってくれないことへの不満の表れだといえます。なかには、飼い主さんに向かって、これ見よがしにため息をつく犬もいるようです。
愛犬の様子をしっかり観察し、不満を察してあげられるといいですね。
愛犬がため息をついたときはこうしよう!
愛犬がため息をついているときは、様子をよく見てみましょう。満足している表情がみられれば、そっとしておいても問題ありません。しかし、不満そうな気配が感じられるときは、要注意です。愛犬の名前を呼ぶなどして、やさしく声をかけてあげるといいでしょう。
犬がため息をつく理由は、そのときどきによってさまざまに変化します。愛犬の行動などからその理由をしっかりと極めて、状況に合ったコミュニケーションをとってあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2018年8月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.15 ふーっとため息』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。