愛犬と過ごしていて「最近年をとったかな?」と思うことはありませんか?
犬は人間よりも老化のスピードが速いので、老化に早く気がついて、生活環境の改善や体のケアをしてあげると、より健康で元気に過ごせるでしょう。今回は、犬の老化に気がつくサインを、いぬのきもち相談室の獣医師が解説します。
犬は7歳でシニア犬になる
犬は人間よりも早く老化するので、小型犬や中型犬だと7歳、大型犬は5歳くらいからがシニア犬への入り口だといわれています。
犬の老化に気がつくサイン
どんな様子を「犬の老化」と考えればよいのか、いくつかの例を挙げます。この他にも、些細なことが、実は老化や病気のサインだったということもあるので、日頃から、愛犬の様子を観察しておくことが大切です。
白髪が目立ち始める
お顔の周りが白くなるなど、老化によって毛の色をつくる細胞の働きが弱まることで、白髪が目立つようになります。
筋肉が落ちてお尻が小さくなる
運動量の低下や運動意欲の低下によって、足やお尻周りが痩せてくるのもシニア犬の特徴です。
体の反応が悪くなる
筋力が落ち、段差につまづいたり、聴覚の衰えで呼んでも振り返らない、視力の衰えで物にぶつかるなど、普段の行動にも老化の兆候は表れてきます。
体にイボができる
若い頃はなかったのに年を重ねると、皮脂腺腫や乳頭腫といった良性のイボが体にできることもあります。
核硬化症で目が白くなる
視力の低下も老化の特徴で、核硬化症や白内障によって目が白っぽくなることもあります。
その他の老化のサイン
他にも、蓄積された食べ物の色素が沈着して歯が黄ばむ、角質の新陳代謝が悪くなって鼻がカサカサに乾く、運動量や基礎代謝の低下で太りやすくなる、皮膚常在菌への抵抗力が弱くなることで体臭がキツくなる、寝てばかりになるなども老化のサインとなります。
これらの犬の変化は、老化でなく病気で起こる場合もあるので、異常を感じたら病院でチェックしてもらいましょう。
健康診断と観察で犬の体の状態を知っておこう
老化や病気の早期発見のためにも、動物病院で定期的に健康診断を受けて、愛犬の体の状態を知っておくことが大切です。
老化に気が付くためには、普段から愛犬の体をよく触り、行動や状態をしっかり観察してください。何か気がついたことがあれば、愛犬と同じ時間を少しでも長く過ごすためにできることをしてあげましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください