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【獣医師監修】犬の緩和ケアに向き合う 〜ずっとその犬らしく生きる〜

犬の苦痛を和らげる「緩和ケア」は、最後の手段と思われる方も多いかもしれませんが、病気がわかったときから治療と並行して行われるべきものであることを知ってください。今回は、いぬのきもち相談室の獣医師が、緩和ケアについて解説します。

犬の緩和ケア(緩和治療)ってどういうものなの?

緩和ケアで愛犬らしい生活を目指す
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

QOL(生活の質)を保つことを目指すもの

犬の緩和ケア(緩和治療)は、病気を抱える犬の感じる苦痛を少しでも和らげてあげるためのものです。病気の症状や経過はその犬によって違うため、治療方法もそれぞれ異なります。

動物医療がどんどん進歩している中で、治療によって犬が苦しむ可能性が高い、積極的な治療を選択しても今後治る可能性が低い、または治療を行う術がない、などさまざまなケースがあります。

このような状況を前にしたとき、飼い主さんやそのご家族は、犬が苦痛を感じている姿や無力さに、とても辛く悲しい気持ちを感じることでしょう。

しかし、QOL(生活の質)を保つことを目指すために緩和ケアを行うことで、愛犬が治療を始めてから最期までその子らしい生活で旅立っていくケースはたくさんあります。

緩和ケアは、愛犬らしく幸せに「その子らしい」生活が送ることができることがメリットです。

治療と並行して行われる

ニコニコ笑顔♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人間の緩和治療は、がん患者を中心に積極的に行われており、これまでは、治療不可能な末期医療の最期を迎えるときに行うというイメージが強かったかもしれませんが、近年はがんと診断された時から治療と並行して行われるべきものとされています。

犬における緩和ケアでも積極的に投薬を行い、激しい痛みには鎮痛剤の使用、がんに対する治療など副作用で吐き気が強い場合には吐き気止めの使用、他にも症状に対して免疫療法などが行われています。

緩和ケアは動物病院スタッフとのコミュニケーションが大切

2頭並んでニコニコだね!
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
緩和ケアは病気から逃げることではありません。緩和治療の対象となる多くの疾患は、患者である愛犬だけでなく、家族にも大きな負担を与えます。緩和治療の対象は、そのご家族のさまざまなつらさも対象となります。

愛犬が命にかかわるような大きな病気や患ったとき、これからどのようにサポートできるのか、家族だけで悩んで抱え込まずに、動物病院の獣医師やスタッフとしっかりと話し合って、今後の治療方針を決めていくことが大切です。

犬の「緩和治療」について メリット・デメリットを獣医師が解説


監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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