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コンクリートをなめる、お尻を上げる……その不思議な犬のしぐさ、実は病気かも

犬の「行動・しぐさ」にみんな悩んでます

「いぬのきもち獣医師相談室」は、愛犬について気がかりなことを獣医師さんに個別に相談できる、購読者限定のサービス。この相談室に寄せられるお悩みのなかで、1才以上の犬の飼い主さんに一番多いのが「犬の行動・しぐさについて」のお悩み。クセのように思えるしぐさや行動にも、実は意外な病気が隠れていることも多いんです! 獣医師相談室に寄せられた実際の相談から、厳選してご紹介します。

コンクリートを急になめるようになった

イラスト/尾代ゆうこ
イラスト/尾代ゆうこ
栄養の問題、肝臓や脳の障害、あるいは気をひきたいのかも。

栄養の問題のほか、肝障害の際に食べられないものを口にしたがる症状が見られることがあります。また、脳の病気が原因で、異常な行動を起こしているケースも。このほか病気ではなく、飼い主さんが気にしてくれたので繰り返すようになった可能性もあるかもしれません。病気ならば、飼い主さんが呼んでもなめ続けることが多いですが、気をひきたいなら飼い主さんが反応すればやめるでしょう。

お尻をこすりつけるような動作をする

肛門まわりの病気かも

肛門嚢(こうもんのう)の病気、もしくは肛門のまわりが腫れて、排便障害などを起こす会陰(えいん)ヘルニアかもしれません。オスに多い病気ですが、コーギーはしっぽを振らないため、肛門周囲の筋肉が弱い傾向にあり、メスの発症例もほかの犬種より多いです。そのほか、お尻まわりに起きる病気の可能性を、かかりつけ医と相談しながら探ってみましょう。

お尻を高く上げるポーズをする

痛みを我慢しているかも

お尻を高くするポーズは、おなかにかかる圧を逃がし、痛みをなるべく軽くしたいときにするしぐさで、おなかが痛いときに見られる典型的なポーズです。遊びに誘うプレイバウに似ていますが、決定的に違うのは表情です。どうしたらいいかわからなくて困ったような表情で、しっぽも下がっているはず。おなかが鳴るのは腸の動きがいつもより速いことを表します。安静にしていても音がおさまらないときは、動物病院で受診を。
いかがでしたか? しぐさや行動についてはクセと勘違いしてしまいがちなため、受診をためらってしまう飼い主さんもいると思いますが、なかには深刻な病気が隠れていることもあります。「この程度のことで」と放置せずに、少しでも気がかりなことがあれば、すぐにかかりつけ医に相談することをおすすめします。

参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2017年1月号「拡大版 いぬのきもち獣医師相談室」(監修:いぬのきもち獣医師相談室)
イラスト/尾代ゆうこ
文/サトウ
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